政権交代を目指す立憲民主党の野田佳彦代表(67)は5日、国民民主党の玉木雄一郎代表(55)と会談します。野党勢力の結集はどうなるのか、2人のキーパーソンを直撃しました。
【画像】立憲・小川幹事長の頼りは…国民・玉木代表と“同じ道”歩んだ「個人的な人間関係」
■「野田総理はない」玉木代表 立憲の投票要請拒否の真意
勢いに乗る国民民主党の玉木代表。看板政策「103万円の壁の解消」に向け、番組のインタビューで自信を見せました。
玉木代表
「国民の皆様に手取りが増えたと実感していただけるような政策を進めていきたい。そうした議論をぜひ、政府や自民党の皆さんともやらせていただきたい」
さらに、注目の発言がありました。
玉木代表
「(Q.予算案や法案で与党と同様に事前審査に加わることになるのか?)そこも含めて総理とよく相談したい。どういう形がお互いにとっていいのか、そこは今後決めていきたい」
「事前審査」とは、国会での議論の前に与党だけで政府が提出しようとしている法案や予算案をチェックする仕組みのことです。
様々な口出しをして自分たちの考えを反映させる場でもあるため、この段階で加わることができれば、政策が実現する可能性が高くなります。
玉木代表
「(Q.自民党に対しても強気でいくということ?)強気でいくというかですね、我々は選挙で約束した政策の実現を何としてもしたいと思ってますから」
縮まりつつあるように見える「政府・与党」との距離。総理大臣の指名選挙では、立憲民主党の野田代表から投票を呼び掛けられていますが、断固応じるつもりはありません。
玉木代表
「我が党が協力しようがしまいが、野田代表で過半数は難しい状況になっている。1回目も決選投票になっても『玉木雄一郎』と書くようにしようと決めている」
「(Q.それはもう揺るがない?)揺るぎません。支援者も納得いただけると思う」
「(Q.石破総理になる確率がかなり高まるが?)維新やれいわなど他の政党をまとめることができていない時点で、『野田総理』は無いですよね」
■「あらゆる妥協重ねる」小川幹事長 “野党結集”諦めず
悲願の政権交代への協力を拒まれた立憲民主党。番組は、立憲の幹部に今の本音を聞きました。
地元・高松から羽田空港に戻ってきたばかりの小川淳也幹事長(53)。まず、口をついて出た言葉は…。
小川幹事長
「国民民主党さんが時の人で。玉木さんと国民民主党が、榛葉幹事長もそうだけど」
選挙で大躍進を果たしましたが国民民主党の勢いに押されている立憲民主党。地元の支援者からも厳しい声を受けたといいます。
小川幹事長
「しっかりしてくれよとか、リーダーシップを発揮してほしいという声はやっぱりありました。当然だと思います」
「(Q.(野党をまとめる)準備不足じゃないかという声もあるが?)その批判は謙虚に受け止めなければいけない。ただやっぱり、新体制が発足して10日後に解散。すぐ総選挙という状況の中で、なかなかそれだけの余裕は現実には十分なかった」
そんななか、小川幹事長が今、頼りにしているのは玉木代表との「個人的な人間関係」です。
小川幹事長
「玉木さんとは選挙区が隣同士で、同じ香川県民で。2人が一緒にやってくれたらいいのにと、かなり多くの県民はそう思っていただいていると思う。だから、何とか連携を強めたいと私は希望してるんですけど」
同じ高校、同じ大学を卒業し、官僚を経て政治家となった2人。当初は「民主党」に所属し、分裂後は「希望の党」に移るなど、政治家としても同じ道を歩んできました。
しかし、玉木代表は2018年に国民民主党を結党。小川幹事長は立憲民主党に合流し、たもとを分かちました。
小川幹事長
「やっぱり、自民党を見ててかなわないと思うのは、彼ら分裂しないじゃないですか。それはやっぱり、政権への執念から来てるわけですよ」
「(Q.立憲民主党として(国民民主党に)どうやって歩み寄っていく考えか?)本来は旧民主党時代の同じ仲間で、やってできないはずはないんですよ。あらゆる選択肢を排除せずに、あらゆる妥協を重ねていく用意、決意、覚悟が求められる気がします」
あらゆる妥協の先に、あるものとは…。立憲民主党と国民民主党の党首会談は5日午後2時から行われます。
(「グッド!モーニング」2024年11月5日放送分より)