ヨーロッパの気象災害としては、過去50年で最悪のレベルとなったスペインの豪雨。国民の怒りは国王夫妻に向けられています。
【画像】住民たち「出ていけ!」 顔を泥で汚しながら…対話を続けるスペイン国王夫妻
■国王「怒りと不満を理解する必要がある」
町中に響き渡る「人殺し!人殺し!」という怒号。泥や石が投げつけられます。住民たちの怒りの矛先となったのは、スペイン国王のフェリペ6世夫妻です。
先週、スペイン東部を襲った集中豪雨。一部地域では8時間に1年分の雨が降り、これまでに200人以上が死亡しています。
地元住民
「お願いです。亡くなった方々がガレージに埋もれたままです」
現在も懸命な捜索活動が行われるなか、被害の大きかったバレンシア州を訪問した国王夫妻。しかし…。
住民たち
「出ていけ!出ていけ!」
国王へ向けられる住民たちの怒り。その理由は警報の発令が大幅に遅れたことなど、洪水被害への対応の甘さにありました。
地元住民
「軍は何日も来てくれなかった。来てくれたのはボランティアの人たちだよ」
国王夫妻は顔を泥で汚しながらも、住民と対話を続けます。被災地を訪問後、フェリペ6世国王はこう述べました。
フェリペ6世国王
「私たちは、多くの人々が経験したひどい状況に対する怒りと不満を理解する必要がある」
(「グッド!モーニング」2024年11月5日放送分より)
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