接骨院×キックボクシング“一石二鳥” シニア殺到 94歳女性も 元プロ指導
この記事の写真をみる(12枚)

 ある異色の接骨院が人気です。隣にあるのが“まさかの”、そして集まる人の年齢層も“まさかの”。その人気の秘密に迫ります。

【画像】最高齢94歳 片足上げも不安定からキックまで繰り出すように

■接骨院×キックボクシング

接骨院「Palledo」
拡大する

 東京・世田谷区にある接骨院「Palledo」。具合を丁寧に聞き取りながら、体をほぐしていきます。

 施術をしているのは、生井宏樹院長(41)です。この接骨院、ただの接骨院ではありません。

ジムで汗を流す人の姿
拡大する

 扉を開けると、ジムで汗を流す人の姿がありました。

60歳以上の利用者が30人超
拡大する

 この日ジムを訪れていたのは、全員70歳以上のシニア世代。60歳以上の利用者では、なんと30人以上にも上ります。

元プロキックボクサー
拡大する

 指導する生井さんは、元プロのキックボクサーです。現役引退後に開いた接骨院で多くの高齢者を診るなかで足腰の重要性を感じ、シニア向けのレッスンを始めました。

生井宏樹さん
拡大する

接骨院×キックボクシングジム
生井宏樹さん

「足を上げる動作とか片足立ちになる動作もあったりとか、体のバランスを整える習慣が付くというか、トレーニングになる。キックボクシングは、より効果がある気がする」

 次はどこへ打ち込むのかを考えながらトレーニングすることで、頭の体操にもなり、シニア世代にとっては、まさに一石二鳥です。

■シニア世代が殺到 最高齢は94歳

ハイキックも難なくこなす
拡大する

 心地よいパンチ音を響かせる黒崎和子さんは、73歳。腰より上のハイキックも難なくこなします。

黒崎さん
「あまり力を入れていないんですよ。進化中です」

 ジムに通う最高齢は、なんと94歳です。

利用者 川崎榮子さん
拡大する

利用者 川崎榮子さん
「(元々)足が悪くて、治療のほうが先なんですよ」

通院を開始した2020年ごろ
拡大する

 来院した時、松葉づえをついていたという川崎さん。はじめは片足を上げることすら不安定でした。

 リハビリの一環として始めたのが、キックボクシングです。

川崎さん
「ボクシング自体は知っているけど。(キックボクシングを)自分がやるとは思わない」

今ではキックも繰り出せるように
拡大する

 スポーツが苦手だと話す川崎さんですが、4年間通い続けた結果、キックまで繰り出せるようになりました。

“マイナスからゼロに戻す”接骨院、“ゼロからプラスにする”ジム
拡大する

生井さん
「“マイナスからゼロに戻す”のが接骨院の役割なんですけど、そこからさらに通常の状態からさらに良くしていくっていう、この“ゼロからプラスになっていく”っていうところがジムだったりスポーツ・運動の役割かなと思っていまして。それがまさにマイナスからプラスにいったのが川崎さんみたいなケース」

今後の目標は?
拡大する

 94歳の川崎さん、今後の目標は…?

川崎さん
「100歳まで(ジムに)来られるといいけど」

(「グッド!モーニング」2024年11月6日放送分より)

この記事の画像一覧
外部リンク
「ネットに転がってない登山を」日本の大学生5人 標高6524m…ヒマラヤ未踏峰に初登頂
この記事の写真をみる(12枚)