10月30日に3枚目となるアルバム「木梨ソウル」を発売した、お笑いコンビ「とんねるず」の木梨憲武(62)にABEMAエンタメが独自インタビュー。そこで明かしたのは、名だたる豪華アーティストが集結した木梨の人脈。さらに、29年ぶりの武道館ライブを行った「とんねるず」の今後について。さらに、映画監督への意欲も…!いつまでも輝き続けるスター・木梨憲武の現在地点に迫る。
豪華アーティストとの制作秘話…広い人脈を持つ木梨流オファー術
木梨が2年4か月ぶりにリリースした3rdアルバム『木梨ソウル』は、ソウルにファンク、R&Bやレゲエなど、幅広いジャンルの全10曲が収録されたアルバム。「B’z」の松本孝弘やAI、AK-69ら豪華アーティストとともに楽曲を制作した広い人脈を持つ木梨にしか作れない1枚だ。
木梨:俺がお願いすると「はいはい」とか、「今度どういう曲かな」とか(言ってくれる)。「忙しいから嫌だ」って言った人は誰もいないですね。みんな優しい。自分でメロディとかサウンドとか詞が書ければ、自分で作ったかもしれないですけど、そこは俺触ってないので。トッププロが作るんだから、半端なもん持ってこないですから、さすが良い曲ばっかりで、それを見るのが、聴くのが楽しみでした。自分がもしシンガーソングライターなら、どの音楽も自分の意思で、人にメッセージを伝えたりするんだけど、そこは(自分は)ボーカリストだけで。もし自分だったら、これ本当にいいのかなとか、こんな音楽人に伝わるかなとか、時間かかるから考えない。みんなが作ってきてくれるから、今回の木梨ソウルに関しては1曲ずつ丁寧に作りました。
全幅の信頼を寄せる友と、2年の制作期間をかけ、会心の出来に仕上がったという今回のアルバム。中でも、10曲目の「伝えなくちゃ」でフィーチャリングしたAIは最後まで制作に協力してくれたという。
木梨:とにかく自分が心に思っていることを、自分だけで思ってないで、恋愛でも仕事でもなんで、自分の気持ち伝えるっていう。伝えなかったら前へ進まないよっていうと、AIちゃんが作ってくれたので。「もう1回、もう1回、最後、思い出のアルバム!もう1回もう1曲」でできたのが「伝えなくちゃ」っていう今回のアルバムの最後の曲なんです。最高の曲を最高のレコーディングのトップのミュージシャンたちと同じ時間過ごして、順番にレコーディングのスタジオ入っていて、1人が入って帰ってくるときは盛り上げながら、最高の曲を最高のレコーディングをトップのミュージシャンたちと同じ時間過ごして、みんなプロの技を、長年やっている自分のスタイルを出してくれて。AIちゃんが最後の仕上げまでミックスまで全部付き合って、音のバランスも全部ミュージシャンのエンジニアたちと作り上げてくれたので。俺がそこへ行ったら、「ノリ来ると時間がかかるから、しゃべっちゃうから、もう帰って」って言われて、帰りましたけど。次の日にはAIちゃんも夜中までかかってやってくれて。AIちゃんはそういう妹みたいな存在。年下のHIPHOPとかレゲエのチェーンとか、AK-69なんかも、全員同じムードと気持ちでやってくれるんでね。おじさん助かる。
ーー今後もライブを予定されていますか?
木梨:何発か行こうかなと思っています。
ーー豪華ゲストも来られるんですか?
木梨:もちろん。先にマネージャーさんとか事務所に電話すると面倒くさいから、直本人でやろうとしますけど。「2月の何日お願い」とか、「空いてない?今、手帳見て」みたいな。そういうやり方はすぐにしちゃう。『とんねるずのスポーツ王は俺だ!!』のサッカーやる選手は直接電話して、「12月12日空いてない?」とか。やっと(遠藤保仁)も、それで何年もやっていますから。それは歌手の皆さんも、アーティストも一緒。「このイベントお願い!お金の勘定はちょっと誰かに聞いてみて。スタイリストヘアメイクの方の料金はちょっと分かんないんだけど、そっち側に聞いてユニバーサルに聞いてみて」とか、そういう風にやっていますけどね。もし手持ちだったらね、少し渡すけどね。
常に仲間とともに作品を作り上げる木梨。それは、アート制作も同じだという。
木梨:1人だけでやってなくて、またアートのチームと作戦練って。みんな別に我々の年代だけじゃなくて、アートも音楽もね。どっか免許取りに行かなくても、自分の思い込みだけでなれるから。そこでみんなの自分のテーマと自分の線と色であとはやりますけど。自分のメロディと人のチームのメロディと、俺には一緒に同じように見えて、何の仕事やるにも、ラインは太いラインも一緒なんで、枝としてアートとか音楽。これ1人だと何もできないんで。
石橋貴明と29年ぶりの武道館ライブ…「とんねるず」と自身の今後について言及
そして、11月8日と9日には40年以上連れ添った相方・石橋貴明(63)と29年ぶりとなるライブを日本武道館で開催。本番前のタイミングとなった今回の取材で、ライブのウラ話を明かした。
木梨:石橋貴明とバンマス(バンドマスター)であるその曲を沢山作った後藤次利さんが、全力でやっていますから。俺行けばいいだけになっていますから。(セットリストを)本当に見てないですよ。別に。新曲じゃないからなんとなく自分の体の中に入っていると思うからね。
そんなに張り切ってないでいいでしょ。
ーー石橋貴明さんと会うのはいつぶりですか?
木梨:いやいや、100万年会ってないみたいな(笑)。道ですれ違いもするし、麻布十番でもすれ違ったから一緒に写真撮ったし、飯屋でも写真撮ったし、『とんねるずのスポーツ王は俺だ!!』でも会っているからね。(とんねるずとして)これがラストステージかもしれないし、アルバムが出るのか、ライブ活動をするのか、テレビ活動をするのか、ABEMAさんで活動するのか、それはタイミングと、みんなの話し合いと、あと少しもらったりすればやるかもしれない。
とんねるずの今後について口にする一方、木梨個人は、新たに挑戦したいことがあるという。
木梨:元気なうちは何でもやっていこうと思っているんです。やっぱりここからは体力勝負というか、(芸能活動)ガツガツやらせてもらおうかなとは思うけど。でも発注がなきゃ。ここでじーっと絵描いているしかないから。映画監督もやる。これはもうやるし、今決まっている。こないだもドラマをやらせてもらったけど、今度は作る側。この台本、このコンセプトをどの俳優さんたちで、どういう音楽を使って、どういう編集をしてって。ペラペラしゃべりながら「なぁ、ここいらねぇな」「これさっきと同じこと言ってから切っちゃえ」なんて、やってんでしょ。それをやりたいのよ、ディレクターとか監督って。たけしさん(北野武)だって、映画監督も出る側も全部やるようにね。真似して自分が作ったら、どういう作品になるのかなと思う。やったことないのはいっぱいあるので、やってみたいなと思います。
(『ABEMA NEWS』より)
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