『闇バイト』に若者を引きずり込む手口が多様化しています。繁華街では直接勧誘が行われています。
■「闇バイト」入り口が多様化 繁華街で直接勧誘
『トー横』エリアは新宿・歌舞伎町の一角です。SNSなどを通じて集まった少年少女らの非行が社会問題になっています。
番組が現地で取材すると2時間で『闇バイト』をした人を知っている人物に遭遇しました。
待ち合わせ中の23歳女性です。
高校の1学年上の24歳の先輩Aさんが、2~3カ月前に『闇バイト』を経験したということです。
『闇バイト』の内容は、東京のコインロッカーから大阪のコインロッカーへ、中身のわからない荷物を運ぶというもので、報酬は20万円でした。
Aさんの移動方法は新幹線です。
大阪への新幹線代はいったんAさんが自分で立て替えました。
報酬の受け取りです。
大阪に到着後、運んだ荷物を入れるコインロッカーの中に報酬が入っていました。
Aさんはなぜ『闇バイト』をやったのでしょうか?
Aさんはひと月に300万から400万円をホストに貢いでいて、お金がなかったそうです。
Aさん
「モノを運ぶだけで、人には一切接触しない。楽に稼げたからもう1回やろうかな」と話しているということです。
さらに『トー横』では、闇バイトへの入り口が別の形でも存在します。
10代女性
「『モノを運んだらお金をもらえる』みたいな声がけは結構ある。(一日に)3、4回。多分、闇バイト的なもの。『2桁(10万円)はいくよ』と教えてくれるが、細かいことは教えてくれない」
このように、闇バイトの直接勧誘もあるということです。
元埼玉県警 捜査1課刑事 佐々木成三さん
「指示役が直接勧誘しているとは思えない。闇バイトに応募した者たちが『いい仕事がある』と口コミで伝えているのでは。実行犯が仲間を作りたいということだと思う。『トー横』は同じ価値観の集まりなので、その場の同調で安易に犯罪に手を出してしまう環境が整っている」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年10月31日放送分より)