「特別国会」の初日、注目が集まったのはキャスティングボートを握るこの人でした。
■玉木代表“不倫問題”で謝罪
国民民主党 玉木雄一郎代表(55)
「けさ報道された内容については、おおむね事実です。『一番近くにいる人を守れない人は国を守れない』まさに私の妻から厳しく言われた言葉の一つであります」
総理指名選挙が行われる11日の朝、世間をざわつかせたのは国民民主党・玉木代表についての報道。玉木代表が地元の香川県高松市の「観光大使」で「元グラビアアイドル」と不倫していたと週刊誌が報じました。
日本維新の会 馬場伸幸代表
「けさからいろんなメディアで流れているが、ぜひ気をつけていただいて。“後をつけられてる”というぐらい気をつけていただいたほうがいいと思うので。是非…やらなかったらいいんですよ」
日本維新の会 藤田文武幹事長
「私も1年半ぐらいずっと毎日『つけられてんぞ』『狙われてんぞ』って週刊誌の皆さんに脅されて、スキャンダルなしでお勤め3年させて頂いた」
午前9時半から会見した玉木代表。
玉木代表
「家族、特に妻にはすべて話しました。『こんな大事な時期にこんな報道されて何やってんだ!』と強く叱責を受けた。全くその通りで、謝罪しても、謝罪しても許されるものではないと思っているが、謝罪を続けたいと思います」
事実関係をおおむね認め、妻や子どもからも叱られたと話しました。
玉木代表
「(Q.女性と知り合ったきっかけ?)もともと地元で観光大使もされていたので、様々なイベントでご一緒することもあった」
「(Q.いつから交際?)具体的な時期は覚えていませんが、それが最初のきっかけと記憶している」
「(Q.なぜ、その女性にひかれた?)なぜひかれたかということなんですが、これはもう妻子のある身で他の女性にひかれたということは、ひとえに私の心の弱さだと思います」
「(Q.バレてしまうことの怖さは感じていた?)10月30日に(女性と)会うことは妻にも報告していました。事前に。やましい気持ちはありませんけれども、ただ選挙の直後にですね、妻子ある男性が女性と2人で会うことは外から見たらどう考えても、やはりそれはいろいろなご指摘を受けることは当たり前ですので、その点については批判は甘んじて受けたいと思います」
記事によると、女性と会ったのは10月30日。衆院選が終わった直後のことです。妻も知る女性でした。
玉木代表
「(先月)27日投開票、28日とずっと寝ていませんでしたし、正直ご指摘いただいたように浮かれた部分があったと思います。報道にもありましたが、私の政治資金パーティーなどにも街頭演説にも時々顔を出す人なので妻も知っておりましたので、『この人と会いますよ』ということは事前に。遅い時間だったと思います。YouTubeライブをしたあとに出かけて行って『今からちょっと行ってくる』と言って(妻に)報告して出たので、確か(夜の)10時ころだったと思います」
■週末に家族で話し合い
不倫を報じた週刊誌の記者は、別の日についても質問。
玉木代表
「(Q.10月30日のワインバーの件は、事前にこの人と会うと奥様に言っていた?)(Q.7月の地元ホテルで一緒に泊まられた時には奥様には言っていない?)言っています」
「(Q.事前にですか?)言ってます。会うことも言っています」
「(Q.ホテルで一緒に泊まられたと思うんですけど)一緒に泊まることは言っていませんけれども、ホテルで会うということは(妻に)伝えています」
週末は家族と時間をかけて話したという玉木代表。
玉木代表
「今回の騒動を挽回(ばんかい)するためにも全力で(控除)103万円の引き上げをやってこい。これは妻からも、息子からも言われました。話をしっかり聞いてくれる、そういう家族でよかったなと思いますが、ただ、私がやったことは家族を持つ父として、夫として、許されない行動であることは間違いありませんので。一生かけて家族には謝り続けていきたいと思います」
少し言葉を詰まらせる場面もありました。
玉木代表
「私の妻はですね、日本一、夫のために地元を守ってくれる妻です。だからこそ、妻子のある身で他の女性に好意を持ったという事実は本当に申し訳ないと思ってます」
「(Q.代表を辞任する考え、責任について)これも仲間の意見を聞きたいと思います。お許しを頂けるのであれば、議員としては仕事をもってしっかりと期待に応えていきたい。もしお許しをいただけるのであれば、しっかり仕事で返していきたい」
■榛葉幹事長「何やってるんだ」
その後行われた国民民主党の両院議員総会は、外まで人があふれるほど。新人議員を前に玉木代表は謝罪。代表の続投は了承されました。
玉木代表
「晴れの日にまず冒頭、皆さんにおわびをしなければなりません。けさ報道がございました私のプライベート、個人的な問題で多くの皆さんにご迷惑をおかけしました。申し訳ありませんでした。(妻に)しっかり謝って謝って、許してもらえないかもしれませんけれども、謝り続けていきたいと思っています」
新人議員からは…。
国民民主党 鳩山紀一郎議員
「玉木代表のプライベートの話なので、私自身からはお答えを控えたいと思う」
報道について事前に知らされていたという榛葉賀津也幹事長は…。
国民民主党 榛葉幹事長
「玉木から週末、そういうことがあるかもしれないと聞かされて。厳しく『何やってるんだ』と、大事な時にですね『しっかりしてほしい』ということを申し上げました。声が枯れるほど大きな声で『しっかりしてくれ』と申し上げました。相当怒られているんじゃないですか」
■総理指名「仲間に委ねたい」
今回、国民民主党は衆院選で28議席と躍進。次の総理が誰になるか、キャスティングボートを握っていたのが、玉木代表でした。
玉木代表(8日)
「月曜日の首班指名選挙では1回目も、そして決選投票でも玉木雄一郎と書くつもりであります。石破さんとも書かないし、野田さんとも書かない」
今回の件で、方針に変更は?
玉木代表
「(Q.総理指名で1回目、2回目自分の名前を書くようお願いするか?)これはもう、すべて私が判断される立場ですから。仲間に委ねたいと思います」