国民・玉木代表 不倫報道認め謝罪行脚 「恥を忍んで」「地べたから」有楽町で演説も
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 国民民主党の玉木雄一郎代表(55)が11日に会見を開き、一部の週刊誌で不倫疑惑が報じられていることについて「おおむね事実だ」と認めました。夜にはJR有楽町駅前で街頭演説を行い、「恥を忍んでここに来た。地べたからやらせてください」と謝罪しました。

【画像】玉木氏「報道はおおむね事実」 目に涙…妻への思いも語る

■「私の心の弱さ」不倫報道認め謝罪

記者会見の発表
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玉木氏のXから
「今朝の週刊誌報道に関して記者会見を行います」

 11日午前8時37分、突如投稿された記者会見の発表。その20分後、石破茂総理大臣との党首会談のために国会に現れた玉木代表は、目を見開き、体をこわばらせているように見えます。

 そして、投稿からおよそ1時間後…。

不倫報道認め謝罪
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玉木代表
「おはようございます。大変お騒がせをして申し訳ございません。けさ報道された内容についてはおおむね、おおむね事実です。本当に申し訳ありませんでした」

 およそ8秒間、深く頭を下げ、謝罪した玉木代表。発端となったのは、11日にスマートフラッシュで報じられた、元グラビアアイドルの女性との“不倫デート”です。

不倫デート
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玉木代表
「もともと地元で観光大使もされていましたので、さまざまなイベントでご一緒することもありましたので」

 相手は香川県の高松市観光大使を務めている女性。高松の一部は玉木代表の地元「香川2区」に含まれます。

玉木代表
「なぜ(相手の女性に)ひかれたかということなんですが、これはもう妻子のある身で他の女性にひかれたということは、ひとえに私の心の弱さだと思います」

 相手の女性について、高松市は観光大使の解職を含めて検討しています。

■衆院選直後のデート「妻には報告」

初当選の議員にとっては初登院の日
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 11日、特別国会が召集され、初当選の議員にとっては初登院の日です。

玉木代表
「私も初登院の日を覚えてますけれども、そういった晴れの日にね、こういったことを私の個人的な問題を起こしてしまったことは心からおわびを申し上げたいというふうに思います」

 旧民主党への政権交代がおきた2009年の衆院選で初当選した玉木氏。初登院の日は“一番乗り”を目指し、午前3時ごろに国会に赴きますが、同じ初当選の議員に先を越された過去があります。

 その後、希望の党の代表を歴任しつつ、地元・香川2区の地盤を守り続けてきました。

 2020年、現在の国民民主党を設立し、代表に就任。先月の衆院選で6回目の当選を果たしました。しかし、玉木氏はその3日後の夜(先月30日)、新宿で女性とデートをしていたということです。

女性と会うことを事前に妻に話していた
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玉木代表
「10月30日夜、会うことは妻にも報告していました、事前に。ですから、やましい気持ちはありませんけれども、ただ選挙の直後にですね、妻子ある男性が女性と2人であることは外から見たらどう考えてもですね、やはりそれはいろいろなご指摘を受けることは当たり前ですので」

 女性と会うことを事前に妻に話していたという玉木代表。さらに、別の日にも…。

女性のことを妻も知っていた
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玉木代表
「(Q.7月の地元のホテルで一緒に泊まられた時には奥様には?)言ってます」
「(Q.事前にですか?)言ってます。会うことも言っています」
「(Q.ホテルで?一緒に泊まられたと思うんですが)いや一緒に泊まることは言ってませんけれども、ホテルで会うということは伝えています」
「個人名も含めて妻も知っておりますので、報道にありましたが私の政治資金パーティーなどにも、あるいは街頭演説にも時々顔を出す人なので、妻も知っておりました」

 選挙直後に行われた、妻とも顔見知りだという女性との不倫デート。

玉木代表
「27日投開票、28日とずっと寝てませんでしたし、正直ご指摘いただいたように浮かれた部分があったと思います」

■「日本一夫のために」目に涙…妻への謝罪

 衆院選で大躍進した国民民主党。今回の当選時、玉木代表は東京にいたため、モニター越しの万歳三唱で地元には不在。選挙戦を支えたのは妻だったといいます。

玉木代表
「家族、特に妻にはすべて話しました。こんな大事な時期にこんな報道されて何やってんだと強く叱責を受けました。私の妻はですね、日本一夫のために地元を守ってくれる妻です。話をしっかり聞いてくれる、そういう家族でよかったなと思いますが、ただ私がやったことは家族を持つ父として、夫として、許されない行動であることは間違いありません。一生かけて家族に謝り続けていきたいと思います」

目に涙…妻への思いも語る
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 玉木代表は目に涙をためながら、妻への謝罪の気持ちを述べました。

玉木代表
「一番近くにいる人を守れない人は国を守れない。まさに私の妻から厳しく言われた言葉の1つであります。先ほど申し上げた通り、こんな大事な時期に政党の代表として何やってんだということで、厳しく妻からも息子からも叱責を受けたのは事実です。同時に国民民主党に期待してくれた多くの方は、例えば103万円の引き上げ、これを期待して入れてくれたんだから、今回のこうした騒動を挽回(ばんかい)するためにも全力で103万円の引き上げやってこい、これは妻からも息子からも言われました」

香川県民は…?
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 不倫報道に香川県民は…。

香川県民
「選挙後にも会ってたんでしょ?代表になって時の人なんやから、ちょっと脇が甘いかないう気もしましたね」
「ちょっと残念かないう気はしますけど、正念場やと思うんで乗り越えてこの103万円の壁とかそういう法案を僕はずっと通していってほしいと思います」
「(Q.スキャンダルで支持は減るか?)少々減ると思いますよ。あんだけ人気出てるからね。すっごく上がったでしょう。すぐ(謝罪)したのいいと思いますよ。認めないとしょうがないよね」

■若者からは賛否両論

ネット世代から多くの支持を集める
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 6年前に「永田町のユーチューバー」として、公式チャンネルを開設した玉木代表。選挙が迫れば、党が打ち出した政策を自ら解説したかと思えば、最近はライブ配信を定期的に行うなど、SNS戦略に力を注いでいます。今では登録者数が40万人を超える人気ユーチューバーとなりました。

ライブ会場のような雰囲気を演出
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 ついには選挙戦最終日、聴衆にスマホのライトをかざしてもらい、ライブ会場のような雰囲気を演出。こうした玉木代表のSNS戦略が功を奏してか、20代や30代といったネット世代から多くの支持を集め、議席数は公示前の4倍に躍進しました。

若者は…?
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 こうしたなか発覚した玉木代表の不倫報道について、若者からは…。

学生(20)
「玉木さん、最近人気を集めていたのでびっくりしたんですけど、(政治)活動自体とは関係ないと思うので気にしないと思う」

学生(22)
「政治がちゃんとできれば個人の問題は関係ないと思う」

 一方、女性からは…。

会社員(22)
「政治家の人が(不倫を)やっていたら、これからの日本が心配です」

学生(18)
「不倫した人を応援する気にならないですね」

■「何やってくれてんだ」同僚議員から厳しい言葉

続投を了承
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 11日、国民民主党の両院議員総会も謝罪から始まりました。

玉木代表
「私のプライベート、個人的な問題で多くのみなさんにご迷惑をおかけしました。申し訳ありませんでした」

 国民民主党は玉木代表の続投を了承しました。

石破氏が第103代総理大臣に選出
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 そして、11日に行われた総理指名選挙で、30年ぶりの決選投票が行われるなか、こくこくと舟をこぎ出す玉木代表は、よほど疲れているのでしょうか。

額賀福志郎 衆院議長
「決選投票の結果、石破茂君を内閣総理大臣に指名することに決まりました」

 石破総理が第103代総理大臣に選出されました。

玉木代表
「(Q.仲間の議員の言葉で1番心に響いた言葉は?)伊藤孝恵議員からは直接言われましたし、またXでもそういうのを書いているのを見ました。その通りだと思います」

同僚議員から厳しい言葉
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 同じ国民民主党の伊藤議員からは厳しい言葉が…。

国民民主党 伊藤孝恵議員のXから
「最低だ。国会が“対決より解決”の政策議論を取り戻せるかもしれない千載一遇のチャンスに何やってくれてんだよ。どうか皆さま「不道徳であっても政治家としてしっかり働いてくれればいい」とか「玉木も人間だったのね」等のコメントで玉木雄一郎を甘やかさないで下さい」

有楽町で街頭演説
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 一方、第2次石破内閣発足に追われるなか、午後7時前に有楽町に姿を現したのは玉木代表です。

玉木代表
「きょうは恥を忍んでここに来ました。きょう見えにくいんですけど、あえて下から地べたからやらせてください。選挙中も(街宣車の)高いところに乗って、そんな高いところからみなさんを見下ろすような中で演説をしたり、思いを伝えたりするような中で、何か自分の中に慢心や勘違いが起こった、そんなことを深く反省をしています。けさ報道された内容については、朝、記者会見をした通りですが、まずは心からおわびを申し上げなければなりません。本当に申し訳ありませんでした」

「103万円の壁の引き上げの問題実現に全力で取り組んでいく」
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 会見だけでなく、街頭演説という形で有権者に謝罪をした玉木代表は次のように述べました。

玉木代表
「今、本当に大事な時期にもかかわらず今回のような騒動を起こしたこと、悔やんでも悔やみきれませんし、まずは家族に謝って謝って謝って謝罪を続けたいと思います。同時に、国民民主党にお寄せいただいたみなさんからの期待に応えるために、手取りを増やす経済政策、とりわけ今、みなさんに押し上げていただいて議席を増やし、その中でいわゆる103万円の壁の引き上げの問題、この実現に全力で取り組んでいきたいと思っています」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年11月12日放送分より)

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