待ちに待った、カニの季節。今年は“当たり年”なのだそうです。その秘密は10年前の海にありました。
ぷりぷり食感の刺し身、焼きガニ、鍋…今年は“当たり年”のズワイガニ
■大漁期待できるワケは“10年前に…”
活かに北斗 阿保東基店主
「こちらが1キロサイズの松葉ガニ(ズワイガニ)」
「(Q.爪が太い)身がつまっている。かたさで大体分かる。プツプツが付いていればいるほど、脱皮してから日数が経っている証拠。育っているという感じ」
漁の解禁に伴い、先週末から届き始めました。日本海でとれた待望のズワイガニ。
阿保店主
「どんづまり(笑)よ~く育ってくれた」
刺身は冷水でしめ、プリプリの食感ととろけるような味わいに。“冬の味覚の王様”味わい方は千差万別です。
直火にかけじっくり、香ばしさがたまらない“焼きガニ”など、ズワイガニをあますところなく使用した活松葉ガニコース。どの品も素材そのものの味を楽しめます。
阿保店主
「(カニみそは)黄土色っぽくなると身がつまっている証拠。若いカニは緑色になる。みその量も少なくなる」
ズワイガニのシーズンは始まったばかりですが、すでに予約が殺到しているといいます。
阿保店主
「今月はほぼ(予約が)いっぱいの状態。スタートが良いのでシーズン中ずっと期待したい」
忘年会シーズン、ひいては年明け以降にも大きな期待を寄せています。
■ズワイガニ、なぜ今年は当たり年?
今シーズンは、いわばズワイガニの当たり年。日本海の富山県から島根県付近でとれるズワイガニは2022年度の2800トンから、今年は3700トンと大幅アップしているのです。
水産業の専門家は、当たり年の理由は10年前にあると解説します。
水産資源研究所 佐久間啓主任研究員
「10年前の海洋の環境が良くてズワイガニの幼生がいっぱい着底した。それが10年経って、非常に資源が多い状況になっている。(漁師が)資源を大事に扱って、十分に残されていたおかげで、資源が今年非常に良いというふうにとらえることができる」
ズワイガニ漁が盛り上がっているのは、日本海だけではありません。
東京・秋葉原の日本料理店。オホーツク海などで獲れた、北海道産のズワイガニを使用しています。
秋葉原 個室 蟹いち 松本育也店長
「甘味があって、とてもおいしい。値段は落ち着いているので安定している」
人気のコースは特大ズワイガニの足4本を惜しげもなく使った「すき鍋」と、サクサクの衣とふわっふわの身が絶妙な食感をかもし出す「てんぷら」が一度に味わえる「蟹御膳【上】(ランチ)」です。
外国人客も、日本のズワイガニにぞっこんです。
フィリピンから
「フィリピンの場合はカニが小さい。日本のカニはとてもおいしい!ナンバーワン」