リニア中央新幹線の工事現場周辺で、地盤沈下や井戸の水枯れが起きている問題です。
JR東海は工事を中断し、因果関係を調査していますが、住民は不安を訴えています。
■リニア工事周辺地域で地盤沈下拡大
岐阜県瑞浪市で、水枯れや、地盤沈下の進行が確認されています。
井戸などの水源の状況です。
減水が6カ所、枯渇が11カ所に上ります。
また、地表面を30カ所、計測したところ、17カ所で沈下を確認。
最大4.9センチ沈下していたといいます。
JR東海の丹羽俊介社長は、10月29日、
「トンネル掘削による地下水位の低下の影響は否定できないと考えている。(岐阜県環境影響評価審査会の)助言も参考に、地表面の低下の原因調査を進めたい」と話しました。
JR東海の対応です。
水枯れについては、上水道を使用するための工事を実施。工事費、水道料金などはJR東海が負担するとしています。
また、新たな井戸も設置するといいます。
地盤沈下については、9月から家屋調査を実施していて、周辺の約60軒の家屋を対象に、柱の傾きや壁のひび割れなどを調査中だといいます。
一方、東京都町田市では、10月22日、住宅の庭から水と気泡が噴出しました。
JR東海は、湧き出た水は地下水と推測。人体や環境に影響はないとしています。
そして、
『引き続き工事との因果関係を調査するとともに、掘進を再開する際には、改めて皆様にお知らせ致します』としています。
リニア中央新幹線は、2024年3月、2027年の開業を断念していて、開業は2034年以降とみられています。
(「羽鳥慎一モーニングショー」2024年11月12日放送分より)
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