トロッコ列車から望む絶景の紅葉。ようやく季節の便りが届く一方、沖縄や奄美地方では夏のような天候が続いています。
【画像】「なかなか見られる景色ではない」 山を彩る紅葉と桜の異色コラボ絶景
■黒部峡谷 トロッコから絶景紅葉!
鹿児島県奄美大島。道路に大粒の雨がたたきつけます。台風25号の湿った空気が雨をもたらせています。
一方、季節外れの暖かさに包まれた本州。列車は、日本一深いといわれる峡谷を進みます。
赤く染まった木々が広がる山を抜け…渓流のせせらぎを聞きながら、高さ40メートルを超える鉄橋を渡ります。富山県黒部峡谷を走るトロッコ列車。赤く染まった峡谷をぬうように、20キロほどの道のりを走る列車。片道およそ1時間の列車の旅です。
今、紅葉は見頃を迎え、トロッコ列車が走る線路沿いは赤や黄色に染まります。
車窓からはエメラルドグリーンに輝く湖を望みます。サルも乗客を出迎えます。その後も、絶景の間を列車が走り抜けます。
愛知から
「紅葉で景色をみたい。人生で一回は見たくて。きれいな景色があるなら見ないともったいない」
列車は、終着駅である猫又駅へ。見頃を迎えた紅葉が、乗客をもてなします。
宮城から
「最高でした。自然にふれてリフレッシュ」
「想像以上にきれいだった」
気温は15℃ほど。一足早く、冬の足音が聞こえる黒部峡谷。人々はしっかり寒さ対策をして紅葉狩りです。
■山間に秘湯 大露天風呂も
寒さが苦手な人には、こんな途中下車もおすすめです。黒薙駅で降り、山道を歩くこと20分ほど…山間に佇む温泉旅館に着きました。
山間に初夏から初冬のみ営業する、黒薙旅館。まさに秘境と呼ぶにふさわしい立地です。
川沿いへ向かうと、28畳敷きの大露天風呂が旅人を出迎えます。今見頃の紅葉が目の前に広がり、江戸時代から続くまさに“秘湯”が、日々の疲れを癒やします。
岡山から(60代)
「ツアーに参加して初めて会った」
「見てください、この景色。こんなとこないですよ全国探しても」
神奈川から(20代)
「トロトロが気持ちがいい感じの温泉で」
黒薙温泉旅館 百石富士雄さん
「紅葉は遅かったが意外なほどきれいで、黄色がメインで素晴らしい」
「こんなダイナミックなお風呂もないし、紅葉を本当に堪能できたという声がうれしい」
■埼玉で「桜&紅葉」絶景コラボ
関東でも、楽しめる絶景がありました。
神川町 地域振興課 清水慶太さん
「なかなか見られる景色ではない」
地元の人
「この場所が紅葉と桜と山がきれいに見えるベストポジション」
冬に桜?異色のコラボレーションが、埼玉にありました。
埼玉県神川町にある城峯公園。まだ紅葉は3割ほどですが、お目当ては他にもあります。毎日来るという地元の方に案内してもらいました。
地元の人
「こちらがまたいいところ。冬桜は小さい。それがかれんに咲くところがきれい」
山間に咲く、冬桜。晩秋から咲き始め、別名「十月桜」とも呼ばれる珍しい桜。薄紅色の花が、雲がかかった山々を彩ります。
地元の人
「山にかかる雲。なかなかめったに出ない」
■キャベツ高騰 お買い得な野菜は?
一方、長引く残暑の影響は、野菜にも。毎日、市場から 新鮮な野菜を仕入れるスーパー「アキダイ」では…15日、キュウリが3本で298円(税別)。キャベツにいたっては1個398円(税別)です。
東京都中央卸売市場の卸売価格は、グラフを見れば、一目で異変が起きているのが分かります。
アキダイ 秋葉弘道社長
「6月からずっと暑い状態が続いていた」
今年の長すぎた夏が、“産地リレーのバトンミス”を引き起こしました。
秋葉社長
「キャベツは終わるのが早くて始まるのが遅いとなると、端境期ができる。今キャベツは非常に少ない状況」
まさに、今お買い得な野菜を聞きました。
秋葉社長
「タマネギ、ぜひ今買ってください」
タマネギは平年より安い今がチャンス。
秋葉社長
「11月の前半は貯蔵に回らないでどんどん出荷されていたが、(タマネギは)これからどんどん貯蔵に回る。長い目で見るとタマネギはちょっと(値段が)上がる」
ハクサイもすでに値段が下がり始めるなど、この先はやはり「鍋野菜が家計を救ってくれる」と話していました。