「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家の男性が殺害された事件の裁判で、元妻に対する被告人質問が行われ、「私は何年も人殺し扱いだ」と不満を述べました。
【画像】事件後、被害者の会社役員に 報酬は「ポルシェやハーレーダビッドソン」と話す被告
■野崎さんの死について「文句を言ってやりたい」
須藤早貴被告(28)
「もうちょっと死に方を考えてほしかった」
「紀州のドン・ファン」と呼ばれた野崎幸助さん(当時77)に覚醒剤を摂取させ、殺害した罪に問われている元妻の須藤被告。
これまでの裁判で「野崎さんから覚醒剤を買ってきてと頼まれた」と購入を認める一方で、野崎さんに摂取させたことについては否定し、無罪を主張しています。
15日の法廷では、検察側からこんな質問が…。
検察側
「覚醒剤を注文した日に『覚醒剤 過剰摂取』『覚醒剤 死亡』と検索したのはなぜですか?」
須藤被告
「密売人に覚醒剤の注文をした後で覚醒剤に関する動画を見たら、サイトからワードを推奨されて調べました。芸能人が覚醒剤を飲み死亡した話が気になり調べました」
「なぜ覚醒剤の購入を断れなかったのか」と問われると、このように答えました。
須藤被告
「私が使うわけじゃないし、お金もらえればいいかと思って」
事件後、野崎さんの会社の役員に就任した須藤被告。検察側から役員報酬の使い道について聞かれると、ポルシェやハーレーダビッドソンのバイクを購入したほか、美容整形に数百万円単位で使ったと話しました。
野崎さんの死について問われた須藤被告は…。
須藤被告
「目の前にいるなら文句を言ってやりたい」
弁護側
「どんな文句?」
須藤被告
「もうちょっと死に方を考えてほしかった。あのタイミングで死んだせいで私は何年も人殺し扱いなので」
次回の裁判は論告求刑が予定されていて、判決は来月12日に言い渡されます。
(「グッド!モーニング」2024年11月16日放送分より)