中国で身勝手な理由による無差別な殺傷事件が相次いでいます。背景には「社会への報復がある」と専門家は指摘します。
【画像】「誰か来て、男を捕えたぞ。手を貸してくれ」 8人刺殺の21歳を取り押さえた瞬間
■中国社会の閉塞感 事件の引き金か
中国・江蘇省無錫市の職業学校で、刃物で襲われ8人が死亡、17人がけがをした事件が発生しました。21歳の容疑者の男が確保された瞬間とされる映像です。
警察の発表によると、男は学校を卒業できず、実習先の報酬にも不満があったとされています。
中国では先週、62歳の男が車を暴走させ、大勢の人をはね、35人が死亡する事件が起きたばかりでした。
無差別殺傷事件が頻発する中国。専門家は「中国社会の閉塞感が事件の引き金になっている」と話します。
東京大学大学院 阿古智子教授
「経済が悪化するなかで、生活が苦しい状況に追い込まれているけれども、言論統制されて、人々はどんどん自由が奪われていく。そこで爆発してしまうというか、“社会的な報復”という側面があるんじゃないかなと思います」
(「グッド!モーニング」2024年11月18日放送分より)
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