「物々交換」が令和の今、人気を集めています。
【画像】令和の時代に物々交換 「だてメガネ」がカラフルな装飾がついた「パンプス」に
■なぜ?令和の時代に「物々交換」
“物々交換”?一体どういうことなのか?
店内に入ってみると、ありとあらゆるモノが所狭しと置かれています。
実はこのお店、いわゆるリサイクルショップですが、ただのリサイクルショップではありません。
物々交換コレコーレ 片桐健二オーナー
「基本は、物々交換のお店。あらゆるものが交換できる」
なんと、店内にあるおよそ7割のものが客との物々交換で巡ってきた商品だといいます。珍しいものだけではなく、実用的なものもあります。
片桐オーナー
「バッグとか洋服。元々、私が服屋だったので。こういうのだと、1990円が300円とか」
元々、嗜好性が高いものが多い店ですが、ただ最近では服や靴など生活用品が特に人気を集めているといいます。
■物価高で趣味→生活用品が人気
なぜ、物々交換が注目を集めているのでしょうか?実際に、物々交換に来た客は、こんなところに魅力を感じていました。
交換に来た客
「今、物価が上がっているので、昔作られた良いものがすごくお値打ちで見つかったりとか、手に入れられるのが魅力」
2人の目にとまったのは…。
交換に来た客
「すごい、この色」
手に取ったのは、カラフルな装飾がついたパンプス。物々交換することに決めました。
女性は、普段使っているだてメガネを査定に。査定額に応じて、交換できるかが決まります。そして…。
片桐オーナー
「ちょうど交換ではなくて、100円多いです」
交換に来た客
「ほんとですか」
女性のメガネは1000円の査定。パンプスは900円なので、物々交換成立です。
メガネとパンプスを交換した客
「物々交換できました。これで、おしゃれ生活が。昔の良いものが、この値段で手に入るのはうれしい」
オーナーの片桐さん、物々交換を続けるのには“ある理由”が…。
片桐オーナー
「どんな社会情勢になっても生き抜ける仕事をしたいのと、どんな状況だろうと一番人助けできる仕事したい。良いものが高いではなくて、良いものであっても安くすることを目標に。そのために交換もやり、委託販売もやり、あらゆる方法を考える」
お金でものを買うのではなく、物々交換という選択肢。各地で広がりを見せ始めています。
■物と物が結ぶ“人の絆”
東京・足立区にあるカフェ「eatoco」。ここでも、物々交換が行われていました。
物々交換に来た人
「(娘が)小さいころ読んでいた絵本」
子育てをするお母さんや子どもたちが使わなくなったものを持ち寄り、物々交換することができます。
お母さんと一緒に来た小学3年生の女の子。読まなくなった絵本3冊と、ほしいものを交換します。
小学3年生
「(Q.これは何?)スリッパ。妹にあげる」
交換したのは人形とペン、そして妹用のスリッパです。使った人からのメッセージを受け取り、次の人へと渡していきます。
物々交換に来た人
「お金が発生せずとも、物を交換することで助け合える。そういうのが楽しいし、うれしいつながりだと思っているので(子どもたちに)体験してほしいなと」