今年の忘年会でトレンドとなりそうなのが、自由参加型のスタイルです。しかし、実際に開催したところ、参加者が集まらない事態となっていました。
【画像】自由参加の忘年会 幹事が寂しい風景をSNSに投稿 「やっぱり誰も来ない」
■忘年会“自由参加型”が増加
間近に迫ってきた忘年会シーズン。しかし、今年は…。
根室食堂 平山徳治店長(52)
「今のところ(忘年会予約は)10組くらい。忘年会シーズンにしては少ないですね」
例年の12月は毎日予約でいっぱいになるといいますが、今年は予約表に空欄が目立っています。
かつては大人数で盛大に行われていた会社の忘年会。一体、何が起きているのでしょうか?
20代 会社員
「(忘年会は)結構、自由参加ですね。もう最近は参加したくない人は参加しないみたいな」
50代 会社員
「無理に『来いよ』なんて言うと『パワハラだ』みたいになっちゃうから。来たければ来ればというスタンス。 おじさん側の方もね」
自由参加型が増えているという今年の忘年会。一方で、SNSにはこんな投稿がされていました。
■100人在籍も…「誰も来ない」
税理士法人ベリーベスト代表
岸健一税理士(48)のSNSから
「自由参加の社内忘年会。やっぱり誰も来ない」
投稿していたのは税理士法人の代表の男性。何があったのか、話を聞いてみました。
岸代表
「忘年会を自由参加で18時から21時とルールを決めていて。私が一番先に来るんですけど、その時に誰も来なくて寂しい風景を店員さんに撮影してもらったという」
岸さんが所属する都内の税理士事務所には、100人近くのスタッフが在籍。しかし、今月初旬に開催した忘年会には集合時間に誰も来ませんでした。
岸代表
「(Q.100人呼んで1人だった?)初めは1人です。すぐに1人来てくれて」
「(Q.人がそこまで集まらない?)集まらないというか、かわいそうじゃないですか。来たくもない人に来いとか。かわいそうだから、あくまで自由参加」
先週、1回目の予定が合わなかった人のために、今年2回目の忘年会を開くということで、番組が同行しました。
岸代表
「(Q.今のところ1人ですね。1人でいると黙々と飲むんですか?)いつもスマホでメール見ながらとか、 将棋しながらとか」
「(Q.将棋しながら?) 麻雀とか 」
この日も開始時間になっても誰も来ず…。一人酒をしながら待つこと数分…。
女性社員
「いない方が面白いですか?」
岸代表
「座りなさいよ」
最初に来たのは、入社1年目と2年目の女性社員2人でした。
入社2年目
「(Q.この人数は予想していた?)思った以上に少なかったですね」
入社1年目
「もうちょっと来ると」
入社2年目
「同期の子、来ると言っていたけど、在宅勤務に変えていた」
会がスタートしてから1時間、参加者は岸代表を入れて5人になりました。
岸代表
「初めては分からないと思いますが、弊社は取り分け禁止なんですよ」
「(Q.取り分け禁止なんですか?)禁止です。大変じゃないですか」
入社1年目
「(Q.取り分けしなくて良いのはどう思う?)普通にそういうものだと思っていたんですけど、まさかそこで止めが入るとは。その方がみなさん食べたい時に食べられるので、良いかなと」
■新しい時代の忘年会の在り方を模索
若手も参加しやすいよう心掛けているという岸代表。さらに30分が経過した午後7時半ごろ…。
入社1年目
「そろそろもう寝ないと、あしたに支障が出ますから。普通にすごく楽しかった」
岸代表
「残念です」
2人が帰り、最終的に残ったのは3人になりました。
入社2年目
「(Q.飲み会中に2人帰ってしまった)私もそろそろ帰ろうかな」
岸代表
「(Q.自由参加、自由退室型ということで)きょうはよく頑張ってくれました。もう帰りづらい?」
入社2年目
「(1年目の社員と)一緒に帰れば良かったかな」
新しい時代の忘年会の在り方を模索している岸代表。今年はもう一回、開催する予定です。
岸代表
「想定よりも少なかったんですけど、こういうものじゃないかなと思います」
「(Q.これからも続ける?)はい。来週もありますので。お暇な方はぜひ、いらしていただければと思う」
(「グッド!モーニング」2024年11月19日放送分より)