今シーズン、一番の寒さが到来です。青森県の酸ケ湯では、乗用車が埋まるほどの積雪となりました。
【画像】「旭山動物園」は冬支度…雪が舞い、サルたちは身を寄せ合い寒さしのぐ
■一面銀世界…今シーズン一番の寒さ
今季一番の寒さ。車を降りると、そこは一面銀世界です。
豪雪地帯として知られる青森県の酸ケ湯温泉。
15日はまだ建物の屋根は見えていましたが、徐々に屋根は白く染まっていき、わずか3日ほどで一面銀世界となりました。
積雪量は、今季全国最大となる69センチに。
台湾からの観光客
「エキサイティング!クレージー!」
雪を目当てに喜ぶ観光客。ただ、油断は禁物です。車の持ち主も、愛車の変わり果てた姿を目の当たりにします。
神奈川からの宿泊客
「(きのう)昼に1回ある程度かいた。見えるくらいまで。それからきょう、こんな感じで。すごいですね。あした帰るんですけどね。車なくなっちゃったと思いました」
除雪名人の温泉スタッフが登場。わずか20分ほどで無事脱出できました。
湯治場は、冬支度に追われます。これからスキー客が本格化する前に、浴場の大掃除が行われていました。
江戸時代から続く温泉。板も一枚一枚磨かれていきます。
酸ケ湯温泉 高田新太郎さん
「(Q.濁っているのは?)温泉の成分が固まったもの」
160畳もの広さを誇る混浴大浴場が、客を出迎えます。
今年は例年に比べ、早く訪れた冬。観光地は長い冬を迎えます。
高田さん
「11月に、こんなにがっつり降るのは珍しい。1月なんじゃないかというくらい降った。雪積もると空気が澄んだ感じ、冬特有の静けさが魅力」
■“早く降って”雪を待ち望む街も
今季一番の寒さとなった列島。上空には、この時期としては強烈な寒気が流れ込み、新千歳空港では全国で今季一番の低さのマイナス10.7℃となりました。
東京都心も、今季一番の寒さになりました。
70代
「朝がすごく寒くて。一度、薄い服で家を出たがすぐ家に帰って、この暖かい(コートを着た)」
19日の朝、雪が舞った群馬県みなかみ町。今季一番の「師走並みの寒さ」となりました。
地元のまんじゅう店
「冬将軍が来るなぁと思っている。ここ2年は積雪がすごく少ない」
関東でも、豪雪地帯として知られるみなかみ町。今年は季節外れの暖かさでしょうか、雪はまだのようです。
宿にある露天風呂。雪が降れば、雪見風呂が楽しめます。
清流の宿たむら 田村妙恵女将
「今年は紅葉がだいぶ遅れてしまったが、やっとこの時期が来て雪が降ってくれて良かった」
■旭山動物園の“冬支度”
こちらも、7年ぶりの状況です。北海道旭川では、11月中旬としては7年ぶりに20センチ以上の積雪を観測しています。
冬支度に追われるのは、人間だけではありません。
雪が舞う「旭山動物園」。寒さに弱いサルたちは身を寄せ合い寒さをしのぎます。
さらに寒さに弱いチンパンジーやオランウータンは、暖房がある室内に展示します。
観光客
「寒いと思いますよ。いくら毛があっても」
一方、ホッキョクグマやペンギンは寒くなり、元気な姿を見せています。
観光客
「きょうは寒くなったので。みんな気持ちよさそうで、うらやましい」
旭山動物園 中田真一主幹
「きのうまで路面も出ていて、普通な状態。久しぶりにこの真っ白な感じに。ホッキョクグマ、アザラシ、ペンギンあたりは、これからもっと活発になる。動物の強さ、たくましさを見てもらえたら」