20日、東京は最高気温が8.8℃となり、11月中旬としては40年ぶりの寒さとなった。外国人観光客でにぎわう箱根も、急激に冷え込んだ。
【画像】想定外の事態…北海道有数の人気の観光スポットに“異変”
■外国人観光客…寒すぎて“船上ダンス”
箱根・芦ノ湖名物の海賊船。気温7℃の寒さのなか、デッキで突然踊り出した外国人観光客。10人ほどが輪になって歌いながら、踊っている。
インドからの観光客
「インドから来たんだ。インドで一番のダンスがガルバだよ」
「(Q.寒くないんですか?)僕はとても暑いんだ。だから寒くないよ」
「(Q.踊ったから?)そうだよ!」
踊って体が温まったのか、上着を脱いで半そで姿になる人もいた。
寒空の中、デッキは満員状態。寒さも気にせず、船から見える紅葉をバックに写真撮影を楽しんでいる。
しかし、風が吹いてきたので、観光客はどんどんとキャビンの中に入って行く。
外国人観光客
「急に(船の上が)寒くなりましたね。でも日本の景色は素晴らしいです」
■極寒箱根…“気合のミニスカート”も
芦ノ湖から標高が300メートル高いところにある大涌谷では、手元の温度計は4℃を示していた。冷たい雨も降り風も強いので、これよりもかなり寒く感じる。
日本人観光客
「寒いです」
「すごく寒いです」
強い風で、傘が逆さまになってしまう人や、あまりの寒さに、手を袖の中に入れている人も。そんな中、ミニスカートをはいている人がいた。かなり寒そうだが大丈夫だろうか?
ベトナムからの観光客
「(Q.どこから来ました?)ベトナムです」
「(Q.寒くないですか?)寒い。気合いだから大丈夫です!」
香港から来たという2人は?
香港からの観光客
「寒いです」
「寒くて自然ガイドツアーの予約をキャンセルしました」
天気予報を見ずに茨城県から軽装で来てしまったカップルは…。
茨城県からの観光客
「いや~(服装)ミスりました。大ミスリ」
「天気予報分かっていなくて」
「(Q.こんなに寒いとは思っていなかった?)思っていなかったです」
「(Q.傘もなくて大丈夫?)えっ、貸してください!」
「傘どこにも売っていなくて」
あまりの寒さに、駆け足で車に戻っていく。さらに、こんな人も…。
埼玉県からの観光客
「(寒くて)もう涙が出てきてしまいました」
「(Q.寒くて涙が?)そうですね」
一方、耳まである帽子にマスク、手袋と完全防備の観光客もいた。
日本人観光客
「(Q.天気予報しっかりチェックして?)そうですね」
「(Q.じゃあ大丈夫)はい、寒くないです。これだけ着ていれば大丈夫」
■40年ぶりの寒さ…大行列の先には?
20日、11月中旬としては、40年ぶりに最高気温9℃を下回った東京都心。
ずらっと伸びる長蛇の列。その先にあるのは、忠犬ハチ公像。外国人観光客が、代わる代わる記念撮影。
オーストラリアからの観光客
「友人からハチ公の話を聞いたことがあるんです」
「(Q.きょうの天気はどう?)とても寒いです!」
イタリア人夫婦
「(日本は)もっと暖かいと思っていたので、持ってきたのはほとんどTシャツです。これが唯一持ってきていた上着なんです」
寒空の中、こんな所にも朝から行列ができていた。列の先にあったのは「宝くじ売り場」だ。
宝くじを買いに来た人
「3時間以上は並んで買っています。12万円分買いました。当たったら、まずは海外旅行です。ヨーロッパに行きたいです」
1等・前後賞を合わせると10億円。年末ジャンボ宝くじを求め、多くの人が寒さに耐えながら順番を待っていた。
今シーズン一番の寒さは、紅葉の色付きを進めた。
先週は葉のほとんどが緑色だった神宮外苑のイチョウ並木。この寒さで黄金色に色付き始めていた。
20代
「(ここに来たのは)初めてです。思っていたより紅葉していました」
20代
「今までで一番寒い気がします」
「ダウン(ジャケット)ですね。母親に言われました。『きょうは絶対に着たほうがいい』って」
20代
「すっごい寒いです」
「(Q.どこが一番寒い?)足です。首元も寒いです」
ひざ丈よりも短いスカートをはいてきた女性。これには、ある理由があるという。
20代
「どうしようかな…でも、かわいいほうがいいなと思いました」
「(Q.寒さよりも?)かわいさ!がまんで。かわいいは、がまんです」
寒さをがまんする人がいる一方で…。
20代夫婦
「かぜひかないように。この子を(寒さから)守ることを」
お父さんの上着から、赤ちゃんが顔だけひょっこり。
■幻想的光景…「青い池」に異変
最低気温マイナス5.7℃となった北海道の美瑛町では、想定外の事態が…。
東京からの観光客
「そんなはずはないって言いながら来たんですよ」
「想定外ですよね」
それは、北海道有数の人気の観光スポット「青い池」が一面真っ白な雪景色に。
町によると、例年は12月に見られる光景だが、少し早い冬の訪れに観光客は次のように話す。
東京からの観光客
「真っ白でびっくりしました」
真っ赤に色付く木々。長野市の清水寺(せいすいじ)の紅葉だ。
清水寺 北野和男 寺務長
「(色づきが遅くて)やきもきしていたが、急に良くなってきて。絶好調で、良かったと安心している」
山梨県・河口湖の紅葉スポット「もみじ回廊」。町の観光課によると、例年より1週間遅くやっと見ごろとなったという。
全国各地で今シーズン一番の寒さとなった20日。遅れていた紅葉も、各地で続々と見ごろを迎えている。
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年11月21日放送分より)