40歳以上「3人に1人」尿漏れ経験 “チョイ漏れ”男性増加 「仕事に集中できない」
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 徐々に冷え込みが厳しくなるこの時期、トイレの回数が増える人も多いのではないでしょうか。最近ではトイレに関する悩みを抱える中高年の男性が増えているといいます。どのような対策が有効なのでしょうか。

【画像】太ももにタオル挟み…ぼうこう支える筋肉を鍛えるトレーニング

■“チョイ漏れ”中高年男性増加

 千葉県松戸市にあるクリニック。泌尿器科を訪れたのは80代の男性です。

80代
「もよおしてもないんだけど、ぺろっと出ちゃいますね」

トイレの後、少し漏れてしまう「チョイ漏れ」
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 女性の悩みと思われがちな尿漏れ。しかし、実は多くの男性が尿漏れに悩んでいるといいます。特に多いのがトイレの後、少し漏れてしまう「チョイ漏れ」です。

「前立腺が肥大しているとおしっこが残ってしまう」
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くぼたクリニック松戸五香 窪田徹矢院長
「ぼうこうの下側に前立腺がありますから、この前立腺が肥大していること、それによっておしっこが残ってしまう。そのおしっこが漏れとして出てしまう」

「40歳以上の男性の3人に1人」が尿漏れを経験
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 最新の調査では「40歳以上の男性の3人に1人」が排尿後の尿漏れを経験していることが分かりました。

30代
「知り合いのおじいちゃんとかは、尿漏れが頻繁に起こるということだったので、自分もいずれはそうなっちゃうのかな」

50代
「(お酒を)飲んだ時とかあるかもしれない」

■医師「1人で悩まずに相談を」

 こちらの40代の男性は、31歳のころからチョイ漏れに悩まされてきました。

過去にチョイ漏れで悩んでいた 中田敬之さん(47)
「日々トイレに行くたびに、今回は大丈夫かどうかとか、どうしても濡れてしまった後は臭いのことが不安になってしまって、仕事に集中できないことがあったと思います」

ぼうこうを支える骨盤底筋
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 そこでクリニックで紹介されたのが、ぼうこうを支える骨盤底筋を鍛えるトレーニングです。

太ももにタオルを挟み、お尻と尿道部分をギュッと締める
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窪田院長
「タオルを挟んでいただきます。その状態で、お尻と尿道のところをギュッと締めていただきます。大体10秒間、息を吸ってお尻を持ち上げるような感覚。そして(息を)吐く。5回を3セット」

 加えて食生活の改善も必要だということです。

食生活の改善も必要
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窪田院長
「辛いものを食べ過ぎないとか、カフェインを取り過ぎない。ぼうこう刺激症状が強くなって、頻尿、尿漏れにつながってきます」

 元患者の男性は2~3カ月で改善しました。

中田さん
「今はようやくトイレから解放されて、旅行が楽しめるようになりました」

 医師は1人で悩まずに、相談して欲しいと呼び掛けています。

男性用のチョイ漏れに関するパッド
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窪田院長
「男性用のチョイ漏れに関するパッド、そういうものを少し利用していくのも非常に大事。それでもなかなか治らないという場合は、軽い症状のうちから医療機関でしっかり見てもらうことが大事」

(「グッド!モーニング」2024年11月22日放送分より)

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