悪質なごみ捨てに悩む福島市が「ルール違反のゴミは開封し、繰り返されるなら氏名を公表する」という条例案を公表し、賛否の声が上がっています。
【画像】福島市長「事例が絶えない」違反ゴミ 大量のしょうゆボトル、防護ネット上に放置…
■ゴミ出し一つ一つに対応も…
70代
「この間、包丁が刃が出たまま捨ててあったの。分別はきっちりした方がいい。分別できない人は殴っていい?」
20代
「生ゴミを小分けにせずにまるまる入れて、袋が破れて垂れ流れたのを見る時はあります」
全国各地で続出するごみ出しのトラブル。福島市では…。
福島市 木幡浩市長
「いろいろなものをまとめて出したり、本来出す日じゃないのに出したり。よその地域から持ってきて出したり。そういう事例が絶えないんですよ」
福島市で撮影された写真では、飲食店が出したと思われる大量のしょうゆボトルのゴミが家庭ゴミとして出されています。
横には生ゴミが詰められたような袋もあります。防護ネットをかぶせず、ネットの上にそのまま捨てられたゴミもあります。カラスにあさられ、荒れ放題になっています。
福島市は年間9000件にもなるルールに違反したゴミ出し一つ一つに対応してきましたが、全く改善されない事態に…。
木幡市長
「排出者が不明のときには、これまでは『違反シール』を貼って回収せずに置いていたが、それぐらいではなかなか是正されなかった。(捨てた人が)特定できれば勧告し、従わない場合には公表したい」
20日、警告から1週間たっても対応されないものについては、市の職員がごみ袋を開けて捨てた人物を特定し、公表する条例の制定を目指すことにしたのです。
■来年3月からの導入を目指す
街の人からはこのような声が聞かれました。
一部賛成 60代
「(Q.『特定・発表』は気持ちとしてどう?)気持ちよくはないですけど…。そこはちゃんとしないといけないのかな」
反対 40代
「やりすぎ。名前を出すのはちょっとやりすぎかな」
条例化に疑問 70代
「時代なのかな。そんなことを条例で決めなきゃいけないっていうのを『なんだろう』と思っちゃいます」
番組が、市長に真意を尋ねると…。
木幡浩市長
「『勧告して公表もする』。その道筋を市民に見せることで、市民にも(ゴミ問題の)意識を持って取り組んでもらいやすくなる」
福島市は、来年3月からの導入を目指しています。
(「グッド!モーニング」2024年11月22日放送分より)