トマトの値上がりが止まりません。青果店では7個で1000円を超える高値も。今、お買い得な野菜を探してきました。
■店は悲鳴…かつてない危機に
イタリアンの定番、あつあつのカルボナーラに色鮮やかなトマトを加えた人気のランチメニュー「トマトのカルボナーラ」です。
東京・新宿の店では、すべての料理にトマトを入れるこだわり。
ところが今、かつてない危機に見舞われています。
イル・ソーレガット オーナーシェフ
池永陽一さん
「夏からずっとトマトの値上がりが続いているが、3倍以上の値段。かなり厳しい状況だが、トマトをウリにしているイタリアンなので、トマトをなくすわけにもいかない」
カットトマトの「食べ放題」が好評でしたが、トマトの価格高騰を受け「食べ放題」を中止。1人1皿までに変更しました。
池永さん
「早く値が元に戻って、また元の形に戻したい」
■トマトが1箱1000円超…「歴代1位の値上がり」
22日、都内の青果店を取材すると、熊本産トマトが7個入りで1箱999円。税込み1078円です。
買い物客(89)
「高い。トマトは毎日食べていたけど、2日に1度に減らした」
特売では1箱198円で売ることもあったといい、安い時の5倍にまで値上がりしています。
新宿八百屋 廣田廣史さん
「もう上がりすぎちゃって。歴代1位くらい上がっている」
トマトの卸売価格は8月下旬から高騰が続き、10月下旬に一度値下がりしたものの、今月、再び急上昇しています。そのワケは?
廣田さん
「もちろん猛暑。異常気象が多い。(産地の)九州も雨が多かったし、品物が少なかったのがなおさらブラックフライデー(セール)などで、品物がどんどん少なくなった」
家計はもちろん、飲食店にも大きな打撃が…。
キムチ店の店長
「キムチの店をやっている、新大久保で」
新大久保のキムチ店で、人気のメニューだったのが「トマトキムチ」です。
ところが、トマトの価格が安定しないため、販売を中止したといいます。
キムチ店の店長
「売るものとして採算が合わない。やめた。人気があった、特に女性に。トマトキムチ」
■秋が旬のオススメ野菜は?
価格高騰に負けない。秋が旬のオススメ野菜は?
廣田さん
「オススメの野菜は、きょうはブロッコリー。ブロッコリーはきょうは特別128円(税抜き)」
11月から冬にかけて旬を迎えるブロッコリーが、お買い得。
廣田さん
「春菊も98円(税抜き)。鍋に最適」
寒い時期に食べたくなる鍋の具材、春菊もこれからが旬です。