マグロがとれないはずのこの時期に、静岡県でまさかの豊漁。この冬はマグロが安く食べられるかもしれません。
■季節外れのマグロ豊漁
真っ赤に輝くマグロの刺し身。もちもちの食感が食欲をそそります。もちろん、ご飯との相性も抜群です。
40代
「マグロとご飯がうまく融合して。いい相性です」
横浜市にあるマグロ専門店。新鮮な刺し身はもちろん。外はカリッと、中はふわっと仕上げたレアカツに、寒い季節にはぴったりのしゃぶしゃぶまで。
毎朝、和歌山の那智勝浦から仕入れる新鮮なマグロをたっぷりと楽しめます。
50代
「とってもおいしい。魚がなめらか」
この店では水揚げから一度も冷凍しない生マグロを使用。
水産酒場まぐろ部 新横浜駅前店
笠井慧一部長
「このもちもち、透明感のあるマグロ、酸味のないマグロに客が驚いている」
まさに年末にかけて旬を迎えるマグロですが、今年はいつもと違うようです。
笠井部長
「マグロが、かなり豊漁。皆さんがマグロを食べる機会が増えて心の底からうれしい。仕入れ価格が下がるのであれば、店として皆さんに還元していきたい」
そんな豊漁は別の場所でも。
■なぜこの時期に静岡でマグロが豊漁?
中野鮮魚店 中野元嗣さん
「(Q.この魚は?)キハダマグロです。例年だと、ここまでキハダマグロはとれない」
本来この時期、静岡ではほとんどキハダマグロは水揚げされないといますが、なぜ、この時期に静岡でマグロが豊漁?
中野さん
「海水温が高くなっているのが原因だと思う。普段、南にいるマグロが海水温が高いことによって、だんだん北上してきている。こっち(静岡)でも今は多くとれているのかなと思う」
海水温が上がっていることで、この時期はほとんど見られないキハダマグロが豊漁だといいます。
そんなマグロに沸く街の料理店をのぞいてみると、マグロを食べに来た客でにぎわっています。
お目当ては何といっても、器からこぼれ落ちそうなほどたくさんの本マグロがのった本マグロ丼。これには客もこの表情。
40代 広島から
「うまい!魚めちゃめちゃ好き。このマグロは間違いない」
これから本番を迎える冬の味覚に、皆さん大満足です。
■食べ放題店「安くなって助かる」
所狭しと盛られたマグロが用意されると、1人、また1人。マグロを取る手が止まりません。
東京・中央区にある、この店ではランチ時間帯に海鮮が食べ放題。一番人気はやはりマグロ。
客(20代)
「10枚ぐらい食べちゃいました」
客(30代)
「最高です。もう抜群、すごく新鮮でおいしい」
みなさん、毎朝仕入れる新鮮なマグロに舌鼓。
食べ放題なだけあって豊漁に店側も喜びを隠せません。
たいこ茶屋 嵯峨完大将
「マグロが豊漁みたい。静岡の港には、ずいぶん水揚げされたらしい。食べ放題でやっているので、豊漁で(仕入れ値も)安くなって非常に助かっている」
この冬は、いつも以上にマグロが楽しめそうです。