海外からの観光客も多く訪れる東京・浅草で、20日に4つの商店街が合併し、およそ3キロにわたる日本一長い商店街が誕生した。
【画像】特色のある4つの商店街が一つに 約3キロにわたる東京国際通り振興会
■東京・浅草に日本一長い商店街が誕生
東京国際通り振興会 小倉光清会長
「蔵前から三ノ輪まで約3キロ、日本一長い商店街になりました」
20日、浅草の国際通り沿いにある4つの商店街が連携し、新たに「東京国際通り振興会」が発足した。
これまで日本一だった大阪の天神橋筋商店街のおよそ2.6キロを抜いて、およそ3キロの“日本一長い商店街”となった。
小倉会長
「各自、浅草にきたらここに行くのよとか、新しいお店を発見していただくとか、そういう形で来てくれたらありがたいですよね」
連日、海外からの観光客などでにぎわう浅草。そのにぎわいを商店街に取り込もうというのだ。
■個性豊かなエリアばかり…人気のパン屋も
北の起点となるのは、下町の情緒を残す三ノ輪。この周辺は、明治の女流作家、樋口一葉の代表作「たけくらべ」の舞台となった神社などがあり、レトロな雰囲気が楽しめるエリアだ。
南に歩くと見えてくるのが浅草ビューホテルなどがある商店が集中するエリアだ。2005年につくばエクスプレスが開業し、国際通りに駅ができると、新たな浅草の玄関口として飲食店などの激戦区になったという。
客
「南千住から食べにくる。下町はやっぱりもんじゃかな」
さらに歩いていくと行列店を発見。昭和17年創業の「パンのペリカン」だ。「毎日食べられる、飽きの来ない味」にこだわり、時代を超えて愛されてきた。今では日本人だけではなくSNSを見た外国からの観光客も訪れる。
フィリピンからの観光客
「食パンがおいしそう。フィリピンで(日本の食パンは)人気のものですよ」
パンのペリカン 渡辺陸店長
「商店街を渡り歩いて、こっちに来てくれたらうれしいですね。日本一の商店街と言われたら、お客様も興味を持っていただけると思うので」
■今注目のエリア・蔵前 「新旧一緒に」
さらに商店街の南に位置する蔵前は、多くの若い人たちが新たに店を出している今注目のエリアだ。
2017年にオープンした洋服店、「木宮商店」の店長はこのように話す。
木宮商店 店長 木宮隆佐さん
「新旧一緒になっていて、昔から商売をやられている方々も新しく入ってくる人たちを温かく迎え入れてくれる」
美術倉庫をリノベーションしたカフェ「safn°(サフン)」の一番人気は、むっちり系プリンの上に乗った甘いバニラアイス。濃厚でほろ苦い抹茶ソースがかかった「特濃抹茶プリンアフォガード」だ。
■一つになって商店街活性化へ
今回、それぞれ特色がある商店街が一つになることで、地域の活性化につなげたいという。
東京国際通り振興会 関明泰副会長
「日本一というだけあって、昔の文化から新しい文化まで発信できるようなものを期待しております」
東京国際通り振興会 井桁凰雄副会長
「線じゃなくて面で人が回遊できる、そんな形にしていきたい」
(「大下容子ワイド!スクランブル」2024年11月21日放送分より)