今年の夏に行われたパリオリンピック、パラリンピック。海外開催のオリンピックでは、2016年のリオ大会を更新するメダル総数45個と大健闘。パラリンピックでも金メダル14個を含む41個のメダルを手にしました。
【画像】レスリング・藤波朱理 フェンシング・江村美咲ら 日本代表アスリートが凱旋パレード
■パリ五輪、パラリンピック凱旋パレード 1万人が祝福
そんな日本代表アスリートおよそ100人が先月30日、東京・日本橋で応援感謝イベントを2大会ぶりに開催しました。
初のオリンピックで金メダルを獲得したレスリング女子・藤波朱理選手(21)や、開会式で日本選手団の旗手を務めたフェンシング・江村美咲選手(26)、パラリンピックの競泳で2個の金メダルを獲得した木村敬一選手(34)などが沿道に集まったおよそ1万人を前にパレードを行いました。
木村選手
「たくさんの方が沿道に詰めかけてくださいまして、感動したとかおめでとうという言葉をたくさんかけていただけ、すごくうれしく思いました」
パリの感動をもう一度!オリンピック、パラリンピックの名シーンをプレーバックします。
■スケートボード 14歳と15歳がワンツーフィニッシュ
まずは、日本の新・お家芸となったスケートボード。女子では初出場ながら、日本人金メダル争いを繰り広げた吉沢恋選手(当時14)と赤間凛音選手(15)です。
吉沢選手を突き放したい赤間選手は、最終演技の「ベストトリック」で92.62の高得点を出します。ただ、それ以上に見せたのが吉沢選手でした。
失敗すれば表彰台も危うい場面で、恐れず大技に挑戦し、今大会最高得点!逆転で金メダルに輝きました。
■体操男子団体 大舞台でつかんだ2大会ぶりの金
5大会連続でメダルを獲得している体操男子団体でも、逆転劇がありました。
決勝は最後の鉄棒を残して、トップの中国とは3点差以上。金メダルは絶望的かと思われましたが、中国の2人目が2度落下。一気に日本にチャンスが訪れます。金メダルへ向け、エース・橋本大輝選手(当時22)にすべてをかけました。
橋本選手が完璧な演技を見せ、2大会ぶりの金メダルを獲得しました。
■柔道男子66kg級 「妹の分まで」兄・一二三が連覇達成
柔道では、まさかの出来事が起きました。史上初2大会連続同日のオリンピック制覇を阿部一二三選手と阿部詩選手兄妹が目指しました。
ところが、詩選手がまさかの2回戦敗退。兄妹連覇の道は途絶えました。そのおよそ7時間後、妹・詩選手の思いを背負って、兄・一二三選手が決勝へ。そして、勝ちました。
一二三選手
「妹の分まで、やっぱり兄が頑張らないという気持ちで一日頑張りました」
■車いすテニス 男子シングルス 崖っぷちから生還で金
そしてパラリンピックでは、史上最年少と最年長の金メダリストが誕生しました。
最年少は「勝ちどきを上げてほしい」とパリの象徴・凱旋門をイメージし、両親が名付けた小田凱人選手(18)。決勝の相手は、強敵・ヒューウェットです。
共に1セットずつ取り合って迎えた最終・第3セット。小田選手は5ゲームを取られ、マッチポイントまで追い詰められます。直後に、相手がドロップショットをミス。このピンチを脱した小田選手は3ゲームを連取。マッチポイントを握ります。
そして、激闘を制した小田選手がこの種目最年少の18歳で金メダルを獲得しました。
■女子個人ロードレース 孫が2人…最年長の金を更新
一方の最年長金メダリストは、孫が2人いる杉浦佳子選手(53)。8年前のロードレース中に大けがをし、パラサイクリングを始めた杉浦選手。ゴール前のデッドヒートを制し、東京大会に続く連覇を達成です。
歓喜の涙を流す杉浦ですが、カメラを見つけると…。
杉浦選手
「すいません、皆さん、美魔女に撮ってください」
金メダルの陰に、こんなラッキーアイテムがありました。
杉浦選手
「占い当たったかなぁと思いました。占いで緑のモノを着けていくといいことあるといわれて」
緑のミサンガを足に着けて最年長記録を達成した杉浦選手。今やりたいことを聞かれるとこう答えました。
杉浦選手
「とりあえずビール飲みたいです」
(「グッド!モーニング」2024年12月1日放送分より)