将棋の第2回達人戦立川立飛杯準々決勝が12月3日に行われ、午後6時から佐藤康光九段(55)と木村一基九段(51)が対局を開始した。振り駒の結果、先手は木村九段に決定した。
佐藤九段は、1987年3月に四段昇段。竜王戦1組(1組以上:29期)、順位戦B級1組(A級以上:26期)。タイトルは永世称号を持つ棋聖の6期を含め計13期で、棋戦優勝も12回を誇る。序盤から発想力豊かな将棋を展開することでも知られる。昨年6月に連盟会長職を羽生善治九段(54)にバトンタッチ。再びプレーヤーに専念している。今期の達人戦はシード棋士として本局が初登場となる。
木村九段は、1997年4月に四段昇段。竜王戦1組(1組:15期)、順位戦B級2組(A級:5期)。タイトルは王位1期で、棋戦優勝は2回。相手の攻めを受け潰すような将棋が特徴で「千駄ヶ谷の受け師」の異名を持つ。達人戦は今期が初参戦。予選では中田功八段(57)、有森浩三八段(61)、屋敷伸之九段(52)と強豪を打ち破り本戦進出を決めた。
両者の公式戦対戦は全27局で、佐藤九段の18勝9敗。直近の対戦は2023年8月の第82期順位戦B級1組4回戦で、佐藤九段が現在3連勝中だ。約1年ぶりの対戦を制し、準決勝へ進出するのはどちらか。
達人戦は、2024年4月1日付で満50歳以上の現役棋士に参加資格が与えられている。第2回大会は53人とシード棋士4人の合計57人が出場。「達人」の称号を目指し、熱い戦いが繰り広げられている。本戦の持ち時間は各30分、切れたら一手30秒未満。先手・後手は振り駒で決定する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)