会社社長らが元同僚を自殺に見せかけて、電車と衝突させ殺害したとされる事件で、容疑者たちの人物像が浮かび上がってきました。
【画像】「普通にあいさつ返す」「イヌにはまめ」 浮かび上がった容疑者たちの人物像
■「川が嫌みたいだから踏切に」スマホに動画
逮捕されたのは、塗装工事会社の社長・佐々木学容疑者(39)とその従業員ら3人。去年12月、東武東上線の踏切で会社の同僚だった高野修さん(当時56)を自殺に見せかけて電車と衝突させ、殺害したなどの疑いが持たれています。
周辺の防犯カメラには、踏切脇に止まった車から高野さんとみられる人物が降りる様子が映っていたということです。高野さんは1人で踏切に立ち入ったとみられます。
9日、容疑者のスマートフォンに残されていた動画から、事件前に高野さんを橋から川に飛び込ませようとして断られていたことが新たに分かりました。
野崎俊太容疑者(39)のスマホに残された動画から
「川が嫌みたいだから踏切に行きたいんだって」
さらに、高野さんが容疑者らから受けていた日常的ないじめの実態が浮かび上がってきました。
■4年前から「仕事遅い」 容疑者の素顔
逮捕された4人のスマートフォンには、亡くなった高野さんにプロレスの技をかけるなど暴行を加えたりする動画が残っていて、暴力や熱湯をかけるなど日常的にいじめを受けていたとみられています。
浮かび上がってきた日常的ないじめの実態。高野さんの仕事が遅いことを理由に、少なくとも4年前から高野さんを標的としたいじめが始まったということです。佐々木容疑者を知る人はこう話します。
佐々木容疑者を知る人
「家の前でキャッチボールしている、お父さんと子どもと。会えばあいさつする。普通にあいさつを返してくれる」
野崎容疑者の自宅の近隣で働く人はこう話します。
野崎容疑者宅の近隣で働く人
「見た目はちょっといかつい感じ。イヌ好きでした。毎朝(外に)出してトイレさせて、家に持って帰って。自分はそれから仕事に行くから。イヌにはまめでした」
警視庁は高野さんを自殺せざるを得ない状況に追い込んだとして、直接手を下していませんが、4人を殺人容疑で逮捕しました。
(「グッド!モーニング」2024年12月10日放送分より)