1年の世相を漢字1文字で表す「今年の漢字」が京都の清水寺で発表され、「金」が選ばれました。「金」が選ばれるのは2021年に続き5回目です。
■”光”の「金」(きん) ”影”の「金」(かね)
全国から応募された22万1971票のうち、最も多かったのが1万2148票を集めた「金」でした。
主な理由は、パリオリンピック・パラリンピックでの日本人選手が数多くの「金」メダル獲得、また大谷翔平選手の50-50達成など値千「金」の活躍などの”光”の「金」(きん)が注目されたことでした。
その一方で政治の裏「金」問題を受けた政局の大きな変化、闇バイトによる「金」目当ての強盗事件の多発など”影”の「金」(かね)も理由に上げられました。
■2位 災害相次ぎ「災」 3位 大谷翔平選手の「翔」
2位は元日に起きた能登半島地震、翌日には航空機の衝突事故など「災」とともに始まった1年として、「災」が選ばれました。9772票を集めました。
3位は大谷翔平選手の「翔」。50-50達成や3回目のMVP獲得に勇気を与えられたとして選ばれました。7487票を集めました。
4位 「震」(7427票)
5位 「新」(6545票)
6位 「選」(6071票)
7位 「変」(6027票)
8位 「暑」(5674票)
9位 「楽」(4562票)
10位 「米」(4335票)
■これまでの「今年の漢字」 最多は「金」
「今年の漢字」は日本漢字能力検定協会が、1995年から発表しています。
12月12日は「いい字一字」の語呂合わせから、協会が「漢字の日」と定めています。毎年「いい字」を少なくとも「一字」は覚えてほしいという願いが込められているということです。
これまで選ばれた漢字で最も多いのが「金」。オリンピックが開催された年に選ばれています。
次に多いのが、「税」「戦」「災」でそれぞれ2回選ばれています。
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