世界第3位グループ誕生か ホンダ・日産が経営統合へ 両社のメリットは?
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 経営統合に向けた協議を進めていることが分かったホンダと日産自動車。両社にとってのメリットは何でしょうか。

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■ホンダ・日産が経営統合へ

ホンダ・日産が経営統合へ
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 世界第3位の自動車グループが誕生するかもしれません。

ホンダ 三部敏宏社長
「(Q.経営統合に向け協議と報道がある)日産だけじゃなくて三菱とも協業の話もしていて、あらゆる可能性について話をしている、まだ何も決まっていない」
「(Q.可能性の中には経営統合も含むのか?)上から下まで言えば可能性としてはあると思う」

 日本を代表する2つの自動車メーカーのホンダと日産が経営統合に向けた協議を進めていることが分かりました。

 関係者によると、ホンダと日産は持ち株会社を設立し、それぞれの会社をその傘下に置く形が検討されています。

日産関係者
「(Q.どう思ったか?)混乱中なんで」
「一つの会社を作るのはビックリした。うまくいってほしいと思う」

市場混乱
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 報道を受け、市場は混乱。日産の株価はストップ高に。一方のホンダは17日より39円値を下げています。

 「メイド・イン・ジャパン」の象徴ともいえる2つのメーカー。

日産・スカイライン
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 日産自動車は1933年に創業。昭和天皇が公務で初めて使われた国産車は日産製でした。高度経済成長期には、名車「スカイライン」が多くの人の憧れに。

70代
「スカイラインの足回りはいいね。コーナリングですよ。しっかり地面にくっつく感じ」

 男性は、日産の技術力にほれ込み…。

60代
「アクセルを踏み込めば、それに敏感に反応をしてくれる。日産の車が好きで(日産の)整備士になって」

日産、最近では電気自動車にも注力
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 しかし、2000年ごろに経営危機に陥った日産。カルロス・ゴーン氏の改革で復活を果たし、その後、三菱自動車とも提携。最近では電気自動車にも力を入れていました。

ホンダ、当初は二輪車メーカーとしてスタートも
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 一方、ホンダは1948年に本田宗一郎氏が設立。当初は二輪車メーカーとしてスタートしましたが、1960年代には独自開発で自動車市場に進出。インテグラは上皇陛下の愛車と、こちらも皇室にゆかりが…。特にエンジン技術に優れ、その技術はF1カーにも採用されるほどです。

エンジン技術に優れ、F1カーにも採用
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40代
「ホンダは、僕は昭和なんですけどF1とかを思い出す。あとバイクも有名ですし、アコードワゴンとか一世風靡(ふうび)していた」

■“経営統合”両社のメリットは?

統合が実現すれば
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 統合が実現すれば、日産が筆頭株主の三菱自動車を加えた3社の販売台数の合計は800万台に。トヨタ、フォルクスワーゲンに次ぐ、世界第3位の巨大グループが誕生します。

 ただ、日産は中間決算で利益が9割以上減少するなど、経営は急激に悪化しています。

 そうしたなか、どうしてこのタイミングで統合を目指すのでしょうか?

日本自動車ジャーナリスト協会 菰田潔会長
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日本自動車ジャーナリスト協会 菰田潔会長
「切羽詰まっている気もする。年間生産200~300万台は、そこまでお金をかけられない」

統合を検討する背景
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 統合を検討する背景には、アメリカのテスラや中国のBYDなど、新興メーカーが電気自動車や自動運転の分野で先行している状況があるといいます。

菰田会長
「欧州でも電気自動車も広めていかないといけないと。何社かでグループを作れば1000万台級のメーカーと太刀打ちできるのでは」

“競争力を高める必要がある”
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 世界で闘うためには、それぞれの強みを持ち寄ることで、競争力を高める必要があるといいます。

菰田会長
「電気は日産はリーフで2010年から販売しているくらい、いろんなノウハウを持っています。ホンダも水素を使ってFCEVという燃料電池車、これでプラグインハイブリッドも作っている。お互い違うのを持っている。日産とホンダがうまく経営統合して技術が進歩したものが得られるのであれば、規模的には大きくなりますよね」

 一方で、こんな懸念もあります。

「一緒にうまくできるのかというのが僕の心配です」
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菰田会長
「ホンダと日産という企業風土が全然違う会社が一緒にうまくできるのかというのが僕の心配です。ホンダは他人のマネはしちゃいけないというのが1つありまして、そういう企業風土があるので。日産は現場の人がそこで即断即決ができなくなっている。検討していると、ちょっとこれは持ち帰って検討します。だからホンダがスパスパッと他人のマネはしないけども、どんどん早く進めていくのに対して日産がいまいちついて来られないところがあると…」

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