円安や物価高などでなかなか海外に行きにくいなか、意外な所に「留学」する動きが広がっています。
■海外に行かず 横浜市で「まちなか留学」
横浜市内のとある建物にできた長い行列。子どもたちが次々と中へ入っていきます。
その目的は、外国語を学ぶための留学です。
中学3年生
「ホームステイ」
しかし、普通の留学とはちょっと違います。
司会者
「はまっこ留学のセレモニーへようこそ」
その名も「はまっこ留学」。一体、どこへ留学するのかというと…。
司会者
「実は後ろにホストファミリーがいるんですね。みなさん、手を振ってみましょう」
そこにいたのは、いろいろな国の外国人家族です。彼らはみんな横浜市内に住む外国人。つまり、横浜にいながら留学をしようという試みです。
費用は1泊2日で2万円。主催した横浜市によると、40人の募集に200人近い応募がありました。
保護者
「海外に行くと費用とか期間とか結構大変なんですけど、土日だけで留学とか、貴重な体験できるのは良いことだなと」
「すごく楽しみ。いろんなことを吸収して、大きくなって帰ってきてくれるかなと思っています」
■「パスポートもいらない」近所で異文化体験
ホームステイ先の一つ、インド人家族のもとへお邪魔すると、ちょうどインドの伝統料理である「ドーサ」を一緒に作っている様子です。
他にも、その国独自の文化などいろいろなことを教わりながら寝泊りするということです。
中学2年生
「めちゃくちゃ楽しくて、満足してます。(近所だから)手軽にできるし、パスポートもいらないってことで」
この仕組みを支えているのが、沖縄を拠点とする会社です。日本に住む外国人と留学したい日本人をつなぎ、海外に行かずともホームステイできる環境を作っています。
ハローワールド 冨田啓輔共同代表
「飛行機を予約しなくても、アメリカやベトナムやブラジルに行ける。英語だけじゃなくて、異文化への理解とかそういう体験を日本でも実はできるということを、我々はみんなに伝えたい」
(「グッド!モーニング」2024年12月20日放送分より)