年収の壁「123万円」で決着?協議再開で新たな提示額は?
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 「103万円の壁」の引き上げを巡り、一度は決裂した3党協議が再び動き始めました。一体いくらで決着するのでしょうか。

【画像】3党の幹事長会談 20日の確認書「引き続き関係者間で誠実に協議を進める」

■決裂から一転 協議再開

国民民主党 役職停止中 玉木代表
「123万円ではまったく足りないと」

幹事長会談
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 所得税の課税最低ラインを今の103万円から178万円に引き上げるよう与党側に求めている国民民主党。

 協議はいったん決裂していましたが、20日に急きょ3党の幹事長会談が行われ、今後も協議を続けることが決まりました。

確認書(20日)
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確認書(20日)
「自民党、公明党及び国民民主党は、三党の幹事長間で12月11日に合意した内容の実現に向け、引き続き関係者間で誠実に協議を進める」

 今月11日に合意した内容とはすなわち「178万円を目指して来年から引き上げる」というもの。3党の幹事長が文書を交わすのはこれが2回目です。

国民民主党 榛葉幹事長
「来年、178万円に近づけるような議論を、お互いにしていきたいと思います」

6者会談で協議が再開
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 24日に3党の政調会長と税調会長による6者会談で協議が再開します。

榛葉幹事長
「再協議をするということは『123』よりも違う数字、『178』に近づいた数字を出す覚悟があるということでしょうから」

 国民民主党は与党側の覚悟に期待を寄せています。

国民民主党 浜口政調会長
「総理は、123万円の水準が国民の期待や民意に応えるものだとお考えですか」

「真摯に協議を行っていく方針」
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石破総理大臣
「引き続き、真摯(しんし)に協議を行っていく方針と承知を致しており、誠実に協議が進められることを期待を致しておるところでございます」

■協議再開…で新たな提示額は?

「世論の反応なども見ながら」
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政治部(与党担当) 飯山雄矢記者
「24日から3党協議が再開されることが決まりましたが、与党幹部は『新しい金額を示すことはない』と、年内に新しい額は提示しないと話しています。あくまで国民民主側が協議に戻ってくる場、いわば『仕切り直す会』という認識」

「ある自民党幹部も『税の話はエイヤで決めるわけにはいかない』と、引き続き現場レベルで税収への影響なども踏まえ、緻密(ちみつ)な制度設計について議論すべきという考えです」

「そして引き上げの額なんですが、与党内から『もう少し譲ってもいいんじゃないか』という声もあり、150万円という数字も想定のなかにはあるようですけど、いくらなら国民民主側が折れてくれるのか、まだ見えてこないという状況です」

「来年の予算審議まで時間もあるので、世論の反応なども見ながら落としどころを見つければいいと考えているようです」

 20日の三党の幹事長会談、与党幹部は「榛葉幹事長から会談を持ちかけられた」と話していますが、その榛葉幹事長は…。

「森山幹事長から連絡」
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榛葉幹事長
「昨日、自民党の森山幹事長からご連絡をいただきまして」

 自民党の方から声が掛かったと発言。一体誰が会談を望んだのでしょうか。

「誰からとなく…」
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自民党 森山幹事長
「(Q.きょうの会談を持ちかけたのは?)誰からとなく…3人の気持ちは合うものだなと」

 誰が会談を持ちかけたにせよ、手取りを増やすことを公約に掲げた国民民主党にとっては、交渉が決裂したままでは、世論の期待だけ膨らませて「成果ゼロ」となることから協議の再開を望んでいました。

玉木氏
「延長戦に入ったと。約束は来年から実施するということでありますので。予算が成立する、そこまでには結論が出ないと、来年からできないし、そもそも予算案に我々が賛成することはありえない」

 年越しが決まった103万円の壁引き上げの協議。衆議院で予算案の採決が行われる来年2月末ごろまでには決着がつく見通しです。

榛葉幹事長
「来年以降…ヒリヒリする交渉が続くんじゃないですか」

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