自民党の裏金問題。鍵を握る旧安倍派会計責任者の参考人招致を要求することで、野党が一致した。
■還流再開の旧安倍派協議に同席した松本元事務局長を招致か
野党は旧安倍派の元会計責任者の参考人招致を要求している。
23日、立憲民主党など野党5党の国対委員長会談で、旧安倍派の会計責任者・松本淳一郎氏の衆院予算委員会への参考人招致を求めることで一致した。
立憲民主党の笠浩史国対委員長は「裏金問題の真相解明のためには参考人招致は必須」と話している。
松本氏は安倍晋三元総理大臣が亡くなった後の2022年8月、塩谷立氏、下村博文氏、世耕弘成氏、西村康稔氏の幹部4氏と協議し、還流=所属議員へのキックバックを再開したと証言した。
一方、3月の政倫審では、4人のうち塩谷氏は「協議の中で決まった」と認めるも、下村氏と世耕氏は「結論は出なかった」、西村氏は「経緯を把握していない」と証言をしている。
では、参考人招致は実現するのか?与党は、すでに司法の判決が出ていることや民間人であることを理由に反対している。
参考人招致は委員会での全会一致が原則。ただ、委員長判断で多数決も認められる。ちなみに、委員長は野党・立憲民主党の安住淳氏。衆院の予算委は、委員総数が50人。このうち、野党が26人と多数を占めている。委員長が了承して決議となれば、開くことも可能となる。
国民民主党の古川元久代表代行も、22日に出演したテレビ番組で参考人招致を決めるべきだとの考えを示し、「自民党がどうしても反対するなら(多数決で)議決してでもやるしかない」と話した。
そして23日の野党5党は、与党側が応じない場合は予算委での議決も「やむを得ない」としている。
一方で、旧安倍派幹部の証人喚問を求める動きもある。
立憲民主党の野田佳彦代表は5日、「安倍派幹部が元会計責任者と違う証言をしているということは、嘘をついた可能性があるということ」「証人喚問するようなことも視野に」とも言及している。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2024年12月24日放送分より)
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