お正月に注目を集めているのが「開運グルメ」です。なぜ、魅了されるのか検証します。
【画像】90分待ち!行列ができる「おみくじ定食」そのお味は?
■「おみくじ定食」人気の理由
90分待ちの行列の先にあったのは、巨大な羽釜がどどーんと鎮座するカウンター。炊き上がるのは、もちろん、ほっかほかの白米なんですが…。
こちらでも、あちらでも。壺から引いているのは、どうやらおみくじのよう。
続いて、そこへ運ばれてきたのは、恵比寿さまの定食。「2色納豆」「鮭粗ほぐし」「大根のたまり漬」です。
実はこのおみくじ、引き当てる七福神がどの神様かによって定食に付くごはんのおとも3種が決まるんです。例えば、大黒天はこちら、すじこなど3種類が味わえます。
梅と星 田宮広野さん
「ご飯のお供を全部で20種類以上ご用意している。おみくじを引いてランダムでおかずを決める、結構斬新な切り口。お客さんに楽しんでいただけるかなと始めました」
母(50代)娘(20代)
「(Q.狙っていたおかず?)今年1年すごい良いことがあるんだろうなとうれしいです」
ロンドンから
「(Q.これは何ですか?)ミュージカルゴッド(弁財天)。この定食はとても特別で、今まで見たことがありません。なにが出るのか見ていて、とても楽しいです」
50代
「(浅草に)初詣に来た時に必ず来る。ここでご飯を食べるのが決まりになっている」
梅と星 田宮広野さん
「実際に浅草寺でもおみくじが引けて、こっちでもおみくじを引くお客さんもいらっしゃるので、縁起良く新年を迎えて始めていただければなと」
■店主の夢が形になった「開運いなり」
続いては、ぐつぐつ煮たお揚げでごはんを包み、あの動物に見立てた愛らしい開運グルメです。
きつね形のいなり寿司が主役。その名も「開運子狐いなり寿司」。現在の形は店主が見たきつねの夢が由来だそうで…。
板忠 飛田さやか店主
「お客さんで、開運子狐いなり寿司を食べてくれた人が『この前出世した』と言ってきたり」
魅力は、そのビジュアルだけではありません。
50代
「まさかって組み合わせがさっぱりしている感じで、美味しくて結構いただきにきてます」
意外性は、ごはんに混ぜ込む具材に…。
板忠 飛田さやか店主
「季節で変わってて、今ははちみつレモンなんですけど。他の季節はあまなつや柚子、最初はくるみとレーズンもやってました」
開運いなりへの思いをお客さんに聞いてみると…。
30代
「開運なので今年1年いいことあるかもと思いながら、仕事始めの日を過ごせてすごく幸せです」
50代
「やっぱりお正月だからね。開運いなり。うちは運送業だから、今年人手不足なんですよ。だから、これで少しでも人が集まってくるように」