寒波襲来を前に、7日は3月並みに気温が北日本で上がりました。溶けて湿った雪が凶器となる恐れもあります。
■最強寒波が襲来へ 重い雪に注意
初雪となった大分。別府市内でもまだ雪は軽いのか、風で流されていきます。
寒波が流れ込んだ西日本。福岡・天神、気温5℃と冷え込んだなか出勤する人々。しばらくすると雪が舞います。
雪は広島でも降り続きます。
撮影した人
「今のところまだ降り続いている。積もりそうなのは(今季)初めて」
四国・高松でも平年より19日遅い初雪を観測しました。神戸でも、平年より25日遅い初雪を観測しています。
記録的な大雪となった北日本。交通インフラの混乱は7日も続きます。
8日からは再び大雪も予想され、雪が弱い間に除雪に追われます。水分を含んだ雪は、ずっしりきます。
除雪する人
「重い雪だ。すごく重い雪。腰が悪くなる」
「重たいから大変」
犬も道を跳ね回ることができないようです。
■“災害級”深夜の除雪作業
青森は束の間、日差しが戻りました。
記録的な積雪となった青森。気温は6℃まで上がり3月中旬並みの気温になりました。溶けた雪で路面はデコボコに。スタックも相次ぎます。
道路を守る除雪は、夜を徹しての作業となりました。青森市の除雪業者。6日の夜から除雪に追われます。
青森市から委託された
除雪業者
「(Q.何時くらいまでやる?)めどとしては一応5時。一気にあちこち来るから間に合っていない状態。働かないとみんな困るから」
積雪が1メートルを超えた青森市。除雪が追い付くはずもなく、路面はこの状況です。
青森市から委託された
除雪業者
「こうなっちゃうんですよ」
雪捨て場となった海には、排雪された雪が漂います。
■晴れた日が危ない 融雪災害とは?
一夜明けた7日。束の間の晴れ間、除雪はまだまだ続きます。
除雪する人
「まさかこんなに雪になるとは思わないでしょう」
こうした気温が上がった時こそ、危険も隠されています。
雪氷防災研究センター
中村一樹センター長
「雪が降ったあと気温が高くなった。雨も降った。雪の密度が大きくなっている。つまり見た目以上に重たい雪になっている。これが落下するとかなりのダメージがある」
屋根から飛び出した“雪庇(せっぴ)”。雪が緩むと…。
また、水分が多くなり、重みが増した雪の威力は車をたやすくへこませるほどです。
6日まで青森を視察した専門家は、落雪の危険を指摘します。
中村センター長
「きのう現地を視察したところ、すぐにでも落ちそうな屋根や、屋根からはみ出して雪庇になって落下しそうなのは見てとれた」
溶けた雪で足場が悪くなり、下を向くことも多く上からの落下物に気付くのが遅れるケースも多いそうです。
中村センター長
「上にも注意してまず近づかないことが落雪の危険を避けることにつながる。それは心がけていただきたい」