16日から再びガソリン補助金が縮小され、さらに5円程度の値上がりが予想されています。そんななか、このガソリン高をチャンスとして動き出した企業がありました。
【画像】テスラ「5年間充電無料」 キャンペーンで節約可能をアピール
■テスラ勝負「5年間充電無料」キャンペーン
東京・新宿にある「テスラ」の販売店。13日、多くの客が訪れていました。
試乗した客
「キャンペーンを知って、家の近所のテスラで試乗してみようということで来た」
購入を決めた客
「ガソリン代がだいたい5万円かかっていたところが、ゼロに近いコストで車に乗れそう」
多くの客の関心を引いていたのが、テスラが今月から始めたキャンペーン。今、テスラの特定の車種を購入すると、充電器を使って、5年間無料で充電することができるということです。
全国125カ所に設置されているテスラの急速充電器。1回の充電で500キロほど走ることができ、およそ4000円の充電料金がかかります。これが5年間、どれだけ使っても無料になるというのです。
テスラジャパン広報 大塚洋亮さん
「ガソリン代が値上がりするこのタイミングは、皆さんコストを一番気にされるところだと思うので、それに合わせてスタートさせてもらった。かなり多くの反響をもらっている」
政府は先月、長らく維持してきたガソリン補助金の5円縮小に踏み切りました。16日からはさらに5円縮小するため、レギュラーガソリンの価格は全国平均で、1リットルあたり185円まで上昇する見込みとなっています。これは2023年に付けた過去最高値に迫る水準です。
それに対抗する形で、テスラが打ち出した5年間の充電無料。一般的な車のガソリン代は、5年間で45万円という試算があり、テスラは急速充電器をうまく使えば、これをそっくりそのまま節約できるとアピールしています。
大塚さん
「スーパーチャージャー(急速充電器)だけで、運用することも可能だと思う。ガソリン代を気にしている方からは、『夢のようなキャンペーンだ』という言葉をもらっている」
■EV充電ビジネス拡大狙う「大きなチャンス」
ガソリンの値上げを、商機と捉える企業は他にもあります。
この週末、千葉県の宿泊施設で行われていたのは、電気自動車用の充電器を販売・管理している「ユビ電」の戦略会議です。
ここ数年、充電器の新設やEVの保有率が伸び悩むなか、今こそ営業を強化する必要があると考え、初めて合宿という形で社長や現場の社員が集まりました。
ユビ電 社員
「同じ走行距離に対して、例えば電気自動車に乗り換えると、3分の1から4分の1まで削減されたケースもありますと」
電気自動車の販売には充電器の普及が欠かせませんが、まだまだ家では充電しにくい現状があります。
そこで、既存のマンション駐車場に後付けで多くの充電器を設置する取り組みを広げていく考えです。
ユビ電 COO 白石辰郎さん
「東京だと7割近くの方がマンションやアパートに住んでいて、(家で)充電できないという課題があるので、そういったものを解決しようと。今、大きなビジネスチャンスなのかなと思っている」
(「グッド!モーニング」2025年1月14日放送分より)
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