近年、AIの発展などにより、多数の画期的なシステムが開発されている。その中で話題になっているのが「AIアナウンサー」だ。
アナウンサーは、生放送前にニュース原稿の下読みを行なっている。時間と戦いながら、読み方、イントネーションの正確さが求められるアナウンサーにとって下読みは重要な作業。しかし、A Iアナウンサーを使えば、入力されたテキストに対して自然な形で口元を動かし原稿を読み上げることが可能だという。
ABEMA NEWSの楪望(ゆずりは のぞみ)アナに実際に見てもらうと「なめらか!身振り手振りがなめらかで。AIアナウンサーって言われないとわからない。リップシンクがすごい!きちんとその音で口が動いている。今、A Iアナウンサーこんなに進化しているんですね」と絶賛した。
実は、韓国のスタートアップ企業が開発したもので、読ませたい原稿を入力するだけで、まるで人間のアナウンサーが話しているような映像を簡単に作ることできるという。
さらに、AIアナウンサーは日本語だけではなく、英語、韓国語、ロシア語など80カ国以上も話すことができ、アバターの外見や声の質、トーンなども自由に変更が可能だ。その対応言語の多さに楪アナは「もうスーパーハイパーウーマンじゃないですか。まず人間じゃ無理」と驚嘆した。
このシステムは、今月22日から、沖縄の琉球朝日放送で導入され、実在するアナウンサーの声と姿が似たアバターがニュースを読み上げる予定だという。
「AIアナウンサー」で琉球朝日放送と協業するNECのメディア統括部 第二メディアグループ・仲村孝子氏は「どうしても地方局だと、たくさんのアナウンサーを抱えることができない。AIアナウンサーを使うことによって、深夜・早朝にもニュースを流すことができる」とメリットについて語った。
特に、災害などで緊急性が求められる時などAIアナウンサーを使うと即座にニュースを読み上げることができる。
「AIアナウンサーは24時間動けるから、そういった時の救世主にはなるのかな。ただ、現場で話すとか、現場で取材するとか、自分の言葉で伝えるというのはまだまだ人間の方が長けていると思うし、そういったところは負けたくない。仕事取らないでほしい(笑)」(楪アナ)
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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