ネットで商品を買った人に「○○payで返金します」と持ちかけ、逆に送金させる“○○pay詐欺”が急増しているという。
【映像】「認証番号79998を入力してください。返金します」従うとどうなる?
詳しい話と対策をテレビ朝日社会部の加藤聖也記者に聞いた。
“詐欺の入り口”はどこにでも転がっていそうな話だ。
「例えば何かを購入したいとネットで探す。半額など驚くほど安いサイト商品が見つかり、振り込む。だが、一週間しても届かず電話で問い合わせると在庫がないなど、何らかの理由をつけて『商品を送れないため、返金します』という連絡がくる」(加藤記者、以下同)
だが、この詐欺はここから気を付けなくてはいけない。
「実際に被害に遭った方のやり取りをもとに伝える。都内に住む40代の女性は去年5月に、あるサイトで『アイドルと会える権利』を購入。その後『○○payで返金する』としてLINEに誘導され、ビデオ通話でサポートを受けながら進めていると『認証コードを入力してください』と言われる。返金される手続きだと思って、QRコードを読み取り、例えば『69985』と入力すると実はその画面が相手に金を送金する画面で69985円を送金してしまう。さらに『エラーが出ている』などとして、次は認証コード『79998』と送られてきて、またQRコードを読み取り、入力すると79998円送金されてしまう。そして額がどんどん大きくなる」
ここで騙されたと気づく人も多いという。気が付かない人はどうなるのか?
「『エラーが続くからネットバンキングへ』といわれ、1000万円を超える、より高額な金額を騙し取られてしまう場合もある。この女性も490万円を2回、ネットバンキングで980万円を送金してしまった。合計金額については、最初の偽サイトで1万5000円、この方はpaypayで3回送金し、合計25万円、そしてネットバンキングで2回、980万円、1000万円以上騙し取られた」
被害者女性は「返金の手続きをしたつもりだった」と振り返ったという。
「気づく人もいると思うが、対面することなく非対面で完結する詐欺だ。LINEのビデオ電話に相手の顔は映っていなかったという。最初の導入のサイトが半額などになっており、それにつられてしまうのだ。この“○○pay詐欺”は若い世代でも騙されている人が多くいる。警視庁は『“○○payで返金と言われたら詐欺だと疑ってほしい』と呼びかけている」
(ABEMA/ニュース解説)