24日に開幕した通常国会。冒頭、石破総理が今年1年間に取り組む重点課題や政治姿勢を示す施政方針演説を行った。石破総理は「今年は戦後80年、そして昭和の元号で100年にわたる節目の年だ」と述べた。節目の年に、まず強調したのが「楽しい日本」の実現だ。
【映像】楽しくなさそうに「“楽しい日本”を目指したい」と話す石破総理
「かつて国家が主導した強い日本、企業が主導した豊かな日本、加えてこれからは一人ひとりが主導する“楽しい日本”を目指していきたいと考える」(24日 石破総理)
それは、全ての人が安心と安全を感じながら夢に挑戦し、お互いを尊重し合い、 自己実現を図っていける国家だという。『ABEMA Prime』では、立憲民主党の前代表・泉健太衆議院議員と、現在は役職停止中の国民民主党・玉木雄一郎衆議院議員と共に、石破総理の「楽しい日本」について言及した。
■「“おいしい給食”にしたらよかった」「無理して陰キャが陽キャになるみたいな」
実際に会議場で見ていた泉氏は、「石破さんが楽しそうではなかったと感じた。石破さんの言う楽しいは、誰がどう楽しいのかを、もう少し石破さんではない人で表現しないと、なかなか伝わらない」と率直な感想を述べる。
玉木氏は「“おいしい給食”にしたらよかった。“楽しい日本”は何をするか分からないが、“全ての子どもたちにおいしい給食を食べさせたい”のほうが支持率は上がると思うし、やりたいことが明確だ」と指摘。
また、「今日、ダボス会議に出てきた。演説を聞いていると、明確で力強い。演説はこの2つの要素が、何語であろうが、誰が言おうが必要だ。でも、(石破総理には)その力強さと明確さが両方ない。だから“楽しい日本にする”と演説しても、投資家は投資しない。どのマーケットに投資しようかという判断の1つとして、施政方針演説はすごく大切だ」と主張した。
コラムニストの河崎環氏は「政局において、明確な言葉で新しいフレーズを打ち出している政治家がすごく目立っている。他の方々が優秀なため、押しの弱さを印象づけられてしまった感じがする」とコメント。
カンニング竹山は、芸能人という立場から、「今、“楽しくなければテレビじゃない”って局がとんでもないことになっている。違和感があるというか…“楽しい日本”というキャッチフレーズでいいのか」と疑問視した。
そもそも、石破総理のトーンで“楽しい”というフレーズが使われることに対して、玉木氏は「無理して陰キャが陽キャになるみたいな感じだ」と突っ込む。
泉氏は「考えてみたら、堺屋太一さんの文脈で来ているので、石破さんが作った言葉ではないのも悲しい。強い日本、豊かな日本で、堺屋さんは次が楽しい日本と言っていたから楽しい日本だ、と来ている。結局、堺屋さんの本を見ないと分からないのか…みたいな話になってしまう」との見方を示す。
玉木氏は「実は堺屋さんだけではなくて、そもそも『令和の日本列島改造』『地方創生2.0』は田中角栄さんで全部人の言葉だ。なんでも2.0などになってしまう。もうちょっと年末年始で考えてもよかったのではないか」と指摘した。
(『ABEMA Prime』より)
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