長野駅前で男女3人が刺され1人が死亡した事件。逮捕された矢口雄資容疑者(46)は、取り調べで会話に応じても、事件については「わからない」と黙秘を続けています。
【画像】事件後にひげを剃り髪も切った?見えてきた男の“行動” 長野3人殺傷
■事件後にひげをそり 髪も?
素顔があらわになって、まず気になったのは、眼鏡をかけておらず、ひげがなかったこと。警察は、犯行後にあごひげを剃り、髪の毛も切った可能性があるとみて調べています。
■足元を照らし 徒歩で移動か
番組は、新たな防犯カメラの映像を入手しました。
ふらりと大通りに現れた人物は、頭に白っぽいものをかぶっていました。手元からのびた明かりが、地面を照らしています。
映像が撮影されたのは、22日午後5時36分。この2時間半後、事件が起きます。
防犯カメラが設置されていたのは、容疑者の自宅から歩いて10分ほどの場所。このまま長野駅に向かったとすれば、事件の1時間半前には、到着していた計算になります。
事件後、男は、交番の前を走り抜けていき、目の前に見えるホテルに沿って、右手に。その後、線路沿いに逃げたことまではわかっています。27日、新たに歩道橋で線路を超えて、その日のうちに徒歩で自宅に戻っていたとみられることが判明しました。
家宅捜索では、包丁2本とスマホが押収されています。そのほかにも、公開された画像と特徴が似た白っぽいタオルに眼鏡、上着、ズボン、そして、手袋などが見つかりました。
高校時代の同級生によりますと、矢口容疑者は首都圏の私立大学を卒業したそうです。
矢口容疑者の高校時代の同級生 「千葉とかでプログラミングとか、IT、そんな方面でやっていると聞いた。人生順調にいっているタイプだった。何があったのだろうな」
■献花は今も…遺族がコメント
十数年前、長野市の実家に戻ってきて、その後、1人暮らしをしていたとみられます。
亡くなった丸山浩由さん(49)。たくさんの花が手向けられていた献花台は、27日、撤去されて、1枚の張り紙が。
【遺族からのメッセージ】
献花をしてくださる皆様へ
私たち残された家族も、大勢の方の励ましやお力添えを頂き、故人の分まで精一杯生きていく大きな勇気を頂きました。
良きご縁に出逢い、短くも一瞬一瞬を大切に生きた故人のことを、どこかでふと思い出していただければ幸いです。