若者に口コミで人気が集まっている、テキスト通話アプリ『Jiffcy(ジフシー)』。開発者に、アプリ開発の経緯、コミュニケーションアプリの未来について、『ABEMA Prime』で話を聞いた。
Jiffcyとは、電話のように相手を呼び出し、会話しているような感覚でテキストチャットが楽しめるアプリ。Jiffcy開発者で「穴熊」のCEO、西村成城氏は、メリットについて、「例えば電車の中や夜中に、家族と一緒に寝てるようなスペースでは電話できない。でも、時々緊急なことが起きたりする。そういった時にいきなり電話みたいなことができる」と解説。
アプリ開発のきっかけは、会社の運営に行き詰まったときの孤独感だったという。「コロナの時期で、人と会えなくて、落ち込んで、電話をする精神的な元気もなかった。それでもLINEで『今話せる?』と送っても、返事が6時間後とかで『どうしたの?』みたいな。別に用事があるわけじゃなくて、今話したかっただけだった。そこでテキストであって、電話みたいなのができないかな…って思い、テキストとリアルタイムを掛け合わせた」。
LINEとの違いについて、「LINEのトークルームは、暗黙の了解みたいなルールがあって、どちらかが返信せずに突然消える。Jiffcyの場合、お互いトークルームにいるので、安心感がある」と説明する。
また、現在のアプリの使われ方は、「関係性によって使うアプリを変えている。例えば、InstagramのDMでやり取りしたりするのが普通になってる」といい、「Jiffcyも並行して使うようなもの。今、LINEは電話帳みたいな扱いになってると思う。そういうものは残しつつ、本当に親しい人とのやり取りで使ってもらう」と補足した。
コラムニストの河崎環氏は、Jiffcyについて「ものすごくプライベート空間って感じがする。2人だけのすごく密接なあったかい場所。しかもテンションとしては通話する。実は1番、エロティックなんじゃないか」との見方を示す。
西村氏は、将来的に「テキストと電話のクロスコミュニケーション」を考えている。「70歳以上の方は、LINEを使ってなかったり、いきなり電話をかけてきたりする。若い人からすると、電話はあまりしていない。だから、若い人はテキスト打って、70歳以上の方は電話で話すコミュニケーションができれば」と展望を語る。
カンニング竹山は「障害を持ってる人にもすごく良いのではないか」と問いかけ、西村氏は「耳が聞こえない人も今すごくJiffcyを使ってくれていて『電話って体験したことなかったけど、こういうことなんだ』って感動してくれて、なければならないものになってくれている」と述べた。
(『ABEMA Prime』より)


