この涙から旅が始まった…「葬送のフリーレン」ヒンメルとの死別に号泣するシーンはファンももらい泣き

葬送のフリーレン

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　人気アニメ「葬送のフリーレン」は、初回放送から主人公のフリーレン（CV：種崎敦美）が共に冒険した勇者ヒンメル（CV：岡本信彦）と死に別れるシーンが描かれ、「1話から……切なくて泣いた」との声が殺到した作品だ。仲間であるヒンメルの死に後悔の涙を流すフリーレンの姿は、何度見ても感情を揺さぶられるだろう。

【映像】心に響く…フリーレンの涙（15分21秒ごろ～）

　現在一挙配信中のアニメ「葬送のフリーレン」は、「週刊少年サンデー」で連載中の原作・山田鐘人氏、作画・アベツカサ氏による同名漫画が原作。魔王が討伐された“その後”の世界を舞台に、1000年以上生きる魔法使いのフリーレンが “人を知るための旅”に出る物語だ。数々の賞を受賞するなど絶大な支持と評価を得る原作コミックスは既刊13巻、現在で累計発行部数2200万部を超える。

　2023年9月から2024年3月にかけて放送されたTVアニメは、毎話放送後関連ワードがいくつもX（旧Twitter）でトレンド入りするほどの盛り上がりを見せ大ヒット作となった。アニメ第2期の制作も発表されている。

　フリーレンは、魔王を倒した勇者パーティーの一員だった魔法使い。“長命種”のエルフであるため人間とは時間の感覚が大きく異なり、寿命が短い人間に対する興味も薄い。ヒンメルや僧侶のハイター（CV：東地宏樹）といった仲間たちにもドライな部分があるのは仕方ないことだった。

　魔王討伐を終え、パーティーが解散してから50年後、フリーレンは余生を過ごしていたヒンメルと再会した。フリーレンは見た目も含め何も変わっていないが、ヒンメルは当然だが青年から老人になっていた。再会からほどなくして、老いたヒンメルは亡くなる。多くの人が見送った勇者ヒンメルの葬列で、やはりフリーレンは涙を流さず、表情すら変えなかった。そのため周囲からは「悲しい顔ひとつしないなんて薄情だねえ」などと心無い言葉も聞こえてきた。

　そんな言葉が耳に入り、フリーレンは思うところがあったのだろうか。ヒンメルの棺が埋葬されるなか、「だって私、この人のこと何も知らないし」とつぶやいた。「たった10年、共に旅しただけだし」とエルフの10年と人間の10年の違いに思いを巡らせながらしかし、フリーレンの目からは涙がこぼれる。そう言いながら数々のヒンメルとの冒険の思い出が胸に去来した彼女は、「人間の寿命は短いってわかっていたのに、なんでもっと知ろうと思わなかったんだろう……」と後悔で嗚咽した。フリーレンがヒンメルのことをほとんど知らないことに気づいたとき、ヒンメルはもうこの世を去っていたのだった。

　そしてフリーレンは、「もう少し人を知ろうと思う」と新たな旅に出る。フリーレンの人生を変えたと言っても過言ではないヒンメルとの別れのシーンは「寿命の違うエルフと人間の交流はいつも切ない」「皆を送る側ってのは苦しいなぁ」「エルフの運命か」「物語の始まりがこのスタートだったから好きになった作品だよ」「1話から……切なくて泣いた」と多くのファンの涙を誘った。何度見ても心揺さぶられる名シーンだ。

※種崎敦美の「崎」は、正式にはたつさきの字
(C) 山田鐘人・アベツカサ／小学館／「葬送のフリーレン」製作委員会

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