アニメ「葬送のフリーレン」第5話には、勇者ヒンメル(CV:岡本信彦)とフリーレン(CV:種崎敦美)が強い信頼関係で結ばれていることがわかる名場面がある。ヒンメルの幻影が自身のことを「撃て」とフリーレンに伝え、フリーレンも「そうだね」と迷いなく撃つシーンは、全話見終わった今見返すことであらためて2人のお互いに対する思いに胸を打たれるだろう。
現在一挙配信中のアニメ「葬送のフリーレン」は、「週刊少年サンデー」で連載中の原作・山田鐘人氏、作画・アベツカサ氏による同名漫画が原作。魔王が討伐された“その後”の世界を舞台に、1000年以上生きる魔法使いのフリーレンが “人を知るための旅”に出る物語だ。数々の賞を受賞するなど絶大な支持と評価を得る原作コミックスは既刊13巻、現在で累計発行部数2200万部を超える。
2023年9月から2024年3月にかけて放送されたTVアニメは、毎話放送後関連ワードがいくつもX(旧Twitter)でトレンド入りするほどの盛り上がりを見せ大ヒット作となった。アニメ第2期の制作も発表されている。
序盤の名シーンのひとつとして、第5話でフリーレンがヒンメルの幻影と対峙する場面が挙げられるだろう。フリーレンとフェルン(CV:市ノ瀬加那)は旅の途中、幻影鬼(アインザーム)という魔物と戦う。幻影鬼は、狙った人間に大切な人の幻影を見せて相手を惑わせ、捕食する魔物だ。フリーレンが過去に幻影鬼と戦った際には、師匠であるフランメ(CV:田中敦子)の幻影が現れたこともあり、フリーレンはまたフランメが現れるだろうと考えていた。
しかし、今回フリーレンの前に現れたのはヒンメルの幻影だった。幻影鬼が見せる幻影は、その人の記憶を利用したもの。フリーレンは自分の心境の変化に驚きつつも「私も少しは変わっているってことかな」と嬉しそうな表情を見せる。一方、幻影のヒンメルも微笑んでいた。幻影鬼が作り出す幻影は見る者を惑わせる言動をとるはずだが、ヒンメルが口にした言葉は「フリーレン、撃て」。フリーレンも迷うことなく、「そうだね、ヒンメルならそう言う」と言うと幻影のヒンメルに向かって攻撃魔法を放った。
フリーレンとヒンメルの強固な信頼関係が感じられる一連の出来事に、「悶絶した」「ホンマこのイケメン勇者がよ……」「フリーレンがヒンメルを凄く信頼してたんだなって思えて良かった」と絶賛の声が多く寄せられた第5話。このあと徐々に語られる、共に冒険した10年での2人のやりとりを知ったあとで見返すことで、より感動も大きくなる回と言えるかもしれない。
※種崎敦美の「崎」は、正式にはたつさきの字
(C) 山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会
アニメ『葬送のフリーレン』放送回一覧(動画リンクつき)
| 話数 | サブタイトル(タップで動画へ) | 見どころ |
|---|---|---|
| 1 | 冒険の終わり | フリーレンの涙 |
| 2 | 別に魔法じゃなくたって… | 約束の花 |
| 3 | 人を殺す魔法 | スカート捲ったクソガキ |
| 4 | 魂の眠る地 | かけがえのない「たった10年」 |
| 5 | 死者の幻影 | 「撃て」 |
| 6 | 村の英雄 | ド迫力のシュタルクvs竜! |
| 7 | おとぎ話のようなもの | ヒンメルが銅像を残す理由 |
| 8 | 葬送のフリーレン | 「葬送のフリーレン」の由来 |
| 9 | 断頭台のアウラ | 「ヒンメルはもういないじゃない」 |
| 10 | 強い魔法使い | 「自害しろ」のリップシンク |
| 11 | 北側諸国の冬 | 漫画作者描き下ろしの女神 |
| 12 | 本物の勇者 | シュタルクの兄との思い出 |
| 13 | 同族嫌悪 | 魅惑(?)の投げキッス |
| 14 | 若者の特権 | むねキュン過ぎる指輪渡し |
| 15 | 厄介事の匂い | 長尺で描かれたダンス |
| 16 | 長寿友達 | 最愛の人を喪った長寿種 |
| 17 | じゃあ元気で | 「もう付き合っちゃえよ!!!」 |
| 18 | 一級魔法使い選抜試験 | 空が半分しか見えない大きさ |
| 19 | 入念な計画 | 奇襲を完璧に防ぐフェルン |
| 20 | 必要な殺し | 必要なおんぶ |
| 21 | 魔法の世界 | 「殴り合いじゃぁぁぁぁッ!!!!」 |
| 22 | 次からは敵同士 | めんどさ全開なフェルン |
| 23 | 迷宮攻略 | また箱から尻出してる |
| 24 | 完璧な複製体 | やきもちフェルンのハグ |
| 25 | 致命的な隙 | モジモジフリーレン |
| 26 | 魔法の高み | 金のミミックからも尻出し |
| 27 | 人間の時代 | 少年ヒンメルの出会い |
| 28 | また会ったときに恥ずかしいからね | 孫弟子と同じ嫌顔 |





