ルーブル美術館が大規模改修へ 総予算1100億円超 「モナリザ」は専用ルームに
この記事の写真をみる(6枚)

 パリにあるルーブル美術館の大規模な改修計画案が発表されました。あの「モナリザ」も移動します。

【画像】水漏れ相次ぐルーブル美術館を改修へ 工費莫大、EU以外からの観光客は入場料値上げ

■天井損傷・水漏れ相次ぐルーブル美術館

ルーブル美術館
拡大する

 去年、想定の倍以上の870万人もの観光客が訪れ、世界で最も来館者が多かったルーブル美術館。近年は、激しくなるばかりの混雑と老朽化が大きな課題となっていました。

日本人観光客 
「(モナリザの)正面から並んでみて、人をくぐり抜けて、なんとか一番前まで(妻を)連れていった」

老朽化
拡大する

 ルーブル美術館は1793年に開館。その後、1980年代に当時のミッテラン大統領が改築を実施し、現在の姿へ生まれ変わりましたが、天井の損傷や水漏れが相次いでいる状況です。

■「ルーブル新ルネサンスプロジェクト」

マクロン大統領が改修計画発表
拡大する

 マクロン大統領は28日、レオナルド・ダ・ヴィンチの名画「モナリザ」の前で演説し、10年間でおよそ1100億円から1300億円をかけて大規模な改修工事をする計画を発表しました。

マクロン大統領 
「『ルーブル新ルネサンスプロジェクト』です。ルーブル美術館を再構築し、修復し、拡大する。我が国のみならず、世界の美術史の中心地となるのです」

新エントランス設置へ
拡大する

 一番人気の名画「モナリザ」は専用の部屋に移し、入場者数を制限します。現在エントランスとなっているガラスのピラミッドの混雑を和らげるため、美術館東側に新たなエントランスを建設します。

EU圏外観光客の入場料値上げも
拡大する

 工事費用を捻出するため、来年1月からEU(ヨーロッパ連合)以外からの外国人観光客の入場料を、現在のおよそ3500円から値上げします。

 改修工事が完了すると、年間およそ1200万人の受け入れが可能になるということです。

(「グッド!モーニング」2025年1月30日放送分より)

この記事の画像一覧
外部リンク
トランプ大統領がAI事業に巨額投資へ ソフトバンク・孫氏も参加 米メディア報じる
この記事の写真をみる(6枚)