満月とフリーレン…完璧な構図で描かれた「葬送」の意味はファンなら絶対押さえたい

葬送のフリーレン

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　印象的な作品タイトルである「葬送のフリーレン」。主人公フリーレンの二つ名である“葬送”の由来が明らかになったのがアニメ第8話だ。巨大な満月をバックにこちらを見下ろすフリーレンというラストシーンに「素晴らしいタイトル回収」「鳥肌たった」と絶賛の声が続出した回となった。

【映像】印象的な演出で”葬送”の意味が明らかに（22分7秒ごろ～）

　現在一挙配信中のアニメ「葬送のフリーレン」は、「週刊少年サンデー」で連載中の原作・山田鐘人氏、作画・アベツカサ氏による同名漫画が原作。魔王が討伐された“その後”の世界を舞台に、1000年以上生きるエルフの魔法使いフリーレン（CV：種崎敦美）が弟子のフェルン（CV：市ノ瀬加那）、戦士のシュタルク（CV：小林千晃）と共に“人を知るための旅”をする物語だ。

　数々の賞を受賞するなど絶大な支持と評価を得る原作コミックスは既刊13巻現在で累計発行部数2200万部を超える。2023年9月から2024年3月にかけて放送されたTVアニメは、毎話放送後関連ワードがいくつもX（旧Twitter）でトレンド入りするほどの盛り上がりを見せ大ヒット作となった。アニメ第2期の制作も発表されている。

　街で暗躍する“首切り役人”のリーダー格、魔族のリュグナー（CV：諏訪部順一）と対峙することとなったフェルンとシュタルク。リュグナーは魔王直下の大魔族・七崩賢のひとり“断頭台のアウラ”配下の実力者であり、2人とは大きな力の差があった。しかし、そんな強大な相手に2人は連携して立ち向かうと、まずシュタルクの攻撃で隙を作り、離れたところからフェルンが “魔族を殺す魔法＜ゾルトラーク＞”を浴びせる。連携のとれた奇襲にさすがのリュグナーも直撃を食らい、吹っ飛ばされた。

　“魔族を殺す魔法”を浴び、リュグナーはかつて同じ魔法を食らったことがあるの思い出した。“人を殺す魔法”だったゾルトラークを、対魔族に特化して改良した魔法使い――それがフリーレンだった。窓の外からこちらを見下ろすフェルンの所作を見て、リュグナーはその姿をはっきり思い出す。そして「歴史上で最も多くの魔族を葬り去った魔法使い……“葬送のフリーレン”」とつぶやいた。

　ちょうどそのとき、画面は別の場所で“断頭台のアウラ”と対峙していたフリーレンを映し出した。フリーレンもまた、フェルン同様満月を背にアウラを見下ろしていた。見る者を圧倒するような雰囲気をまとったフリーレンの姿に重なるリュグナーのセリフ。その直後、同話のラストシーンで表示された「第8話 葬送のフリーレン」というサブタイトル。見事なタイトル回収の演出に、多くの視聴者が「鳥肌たった」「恐ろしい二つ名だ……」「ゾクゾクする」「魔族を見下ろす凍てついた眼に鳥肌立った」と心を掴まれていた。

※種崎敦美の「崎」は、正式にはたつさきの字
(C) 山田鐘人・アベツカサ／小学館／「葬送のフリーレン」製作委員会

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