本作は、鈴木おさむが放送作家・脚本家の引退前に企画・プロデュースした作品となり、ラッパーの漢 a.k.a. GAMIから3年前に聞いた衝撃の実話を基に企画。
ラップスキルのある警察官が、覚醒剤や麻薬などの違法薬物を摘発するためにラッパー集団に潜入捜査を行ったという実話を基に描く、「ABEMA」オリジナルのHIPHOPエンタメドラマです。
1月30日(木)に放送した第4話では、市内に違法薬物を流通させ、ラッパーたちの抗争を煽っていた黒幕の存在がついに明らかに。
残すところ2話となり、物語は国家権力に立ち向かうラッパーたちという構図の最終局面へと向かっています。
最終章に突入した本作に向けて、ヒップホップにもドラマにも精通する俳優、芸人ら著名人から応援コメントが到着。
「納得のいかないモヤモヤした夜に観たい作品」、「かっこよさとスリルがラップのリズムで押し寄せてくる。これはキマってしまう」、「ヒップホップには、救いや希望があると感じさせてくれる」といった、
心の叫びを音と言葉で体現するラッパーたちの姿に感嘆のコメントが届いたほか、「普段から孤独と向き合い続けているアーティスト達の姿は、他には無い異質な魅力を放っていて目が離せない」、
「ステージの上やスマホの画面からは伝わらない、ラッパーたちがもがき輝く姿までをも映している」といった本作に出演するラッパーたちの個性やアイデンティティを活かした演技にも注目が集まっています。
<寄稿コメント全文>

普段から孤独と向き合い続けているアーティスト達の姿は、
他には無い異質な魅力を放っていて目が離せない。
上杉柊平(俳優)

滅茶苦茶な企画かと思いきや、「物語」がしっかりしていて憎い。
主演の般若には、主人公として目を惹く迫力、不器用で本気だからこその説得力がある。
全員が心の底から演じているのが伝わり目が離せない青春ドラマ。
納得のいかないモヤモヤした夜に観たい作品だと思う。
笠松将(俳優)

新しさ満載のドラマでした。
最近ではタバコを吸うシーンすら減っている中で、タバコどころではないものをブカブカとやっているではないですか。
さらに、モノローグをラップでするのも斬新でした。「この人一体何者なん!?」から心掴まれました。
ラップバトルもかっこよかった。そして、なによりも展開の速さ。そして衝撃の連続。
最後の爽快感にはさすがの僕もキマッてしまいましたね。
NON STYLE石田(芸人)

ラッパーたちにインタビューをし、それを記事や動画にしてリスナーに届けるということを生業にしている。
15年近く、そして100名を優に超すラッパーたちの話を聞き続けて感じることは、それぞれの背景にはドラマがあること。
彼/彼女たちはもがきながらも自分の信念を持ってラップという手段を選んでいること。そして、その多くがヒップホップに救いや希望を求めていることだ。
一般的な刑事ドラマとは大きく異なる本作では、ステージの上やスマホの画面からは伝わらない、ラッパーたちがもがき輝く姿までをも映している。
少しぎこちなさが残るラッパーたちの演技までもが『MOGURA』らしさを形成しており、その姿には彼らの実生活と創作の境目も曖昧になる程、惹きつけられる。
渡辺志保(音楽ライター)
<『警視庁麻薬取締課 MOGURA』第4話までのストーリー>
元マル暴の警察官・伊弉諾翔吉(いざなぎ・しょうきち/般若)は、妻を亡くし男手一つで息子のトオルを育てるシングルファザー。
部署を転々として新たに配属されたのは麻薬取締課。同僚の高橋(成海璃子)、上司の草田(吹越満)から極秘任務として、大麻栽培が疑われるラッパー集団「9門」への潜入捜査を命じられる。
さっそく伊弉諾と高橋は「9門」のクラブイベントが行われる、ハルク(眞木蔵人)がオーナーを務めるクラブ・パティオスで潜入捜査をすることに。
そこで麻薬の売買を目撃した伊弉諾は取引客を装い、“ブツ”を購入しようとしたその瞬間、「9門」のボスの火薬(Jin Dogg)と、NO.2のOG-T(G-k.i.d)に見つり、火薬から「お前、誰?」と聞かれた伊弉諾は、フリースタイルラップを大勢の観客の前で披露することに。
腹をくくった伊弉諾の魂のラップは意外にも観客を沸き立たせ、その度胸とラップスキルが火薬に認められ、晴れて伊弉諾は「9門」に潜入することに成功したのだった。
IZAとして「9門」の一員となった伊弉諾だが、すでにラッパーたちの抗争は始まっていた。イベント帰り、「9門」のメンバーであるYoung06(通称・ゼロ)(Red Eye)が敵対するラッパー集団「REDHEAD」に拉致される。
その目的は、「9門」のボス・火薬が管理する大麻畑の在処を吐かせるためだった。
仲間のゼロを助けるためにOG-T、Haru(CYBER RUI)とともに敵アジトに乗り込む伊弉諾だったが、あっけなく捕らえられ絶体絶命のなか、ボスの火薬がバイクで颯爽と登場し、ゼロの解放を敵のボス・Born-D(吉村界人)に要求。
隙をついて火薬のバイクに跨った伊弉諾は、「9門」のアジトにて解放されたゼロの無事を確認するのだった。
潜入捜査が空回りする伊弉諾。そんな折、インスタライブで「REDHEAD」が「9門」を挑発している投稿を発見する。憤慨した伊弉諾はアンサーラップを誤ってライブ配信。これが更なる抗争の引き金に...。
激化する両グループの抗争のなか、市中では「REDHEAD」が売り捌く合成大麻リキッド“ヘブン”が着実に蔓延し、若者たちの心身を蝕んでいくのだった。
“ヘブン”の蔓延を危惧し、違法薬物の根絶を目指す市長の安堂誠(風間俊介)が、警察署に訪れる。安堂はマトリの草田に依頼し、薬物のルートを探っているのだった。
事態を深刻化させていく合成大麻リキッド“ヘブン”。この元締めは行っているのは、実はハルクだった。
ハルクはかつて、10年前に死んだ伝説のラッパー・カタビラ(Mummy-D)ともに「NWG」というユニットで黄金時代を築いていたことが明かされる。
カタビラとハルクを慕っていた「9門」のボス・火薬(Jin Dogg)と「REDHEAD」のボス・Born-D(吉村界人)。
元は共に活動もしていた2人だったが、“リアル”を追求する火薬はカタビラから託された大麻畑を隠しもちオーガニックにこだわり、 “カネ”を追求するBorn-Dはハルクの誘いに乗り、新種の合成大麻リキッド“ヘブン”を捌きはじめ、敵対するようになっていったのだった。
火薬に、大麻畑の場所を聞き出そうとする伊弉諾だが、「教えねえよ!俺とカタビラさんとの約束だから」と突き放され、伊弉諾は真相には近づけず。
そんな中、お互いの思想が対立する「9門」と「REDHEAD」は、伊弉諾の「REDHEAD」への挑戦状ともとれるインスタライブでのラップを契機に、全面抗争へ。
決着はラップバトルでつけると決まり、火薬の引退をかけたフリースタイルバトルに発展。口火を切った伊弉諾だったが、経験不足の伊弉諾は惨敗。落胆する伊弉諾に対し、火薬は「気にするな」と気遣い「9門」を去っていった。
火薬がいなくなり、伊弉諾の大麻畑調査もいよいよ行き詰まるかっこうに。同じく大麻畑を探す「REDHEAD」のボス・Born-Dも躍起になっていた。
一方、ひとり「9門」を離れた火薬。彼が佇み煙草に火をつけたその瞬間―何者かによって轢き逃げされ、絶体絶命の危機に瀕していた。
その頃ハルクは、自身が売り捌かせている合成大麻リキッド“ヘブン”に疑念を抱きはじめる。
火薬やBorn-Dをはじめとした若いラッパーたちの環境を作るという信念のために“ヘブン”の元締めをしていたハルクはBorn-Dを伴い“ヘブン”の製造工場へと赴く。 そこで“ヘブン”が危険な配合物が入った別物にすり替わっていることを目にすると、Born-Dに“ヘブン”を売り捌くことをやめさせ、自首して幕引きを図ることを決意する。
そこへBorn-Dを追って工場に潜入していた伊弉諾がやってくる。その時、ハルクの元へ火薬が重体だという連絡が。伊弉諾に全てを託し、ハルクは“ヘブン”の決着をつけようと製造や流通をハルクに持ち掛けた“共犯者”を呼び出すのだった。
そこに姿を現したのは、彼らが住む街・焼川市の市長、安堂誠。安堂は、市民の前では“クリーンな市長”の顔を見せるも、真の姿は裏で手を引く黒幕だった。
ハルクが迫ると、安堂は真っ黒な本性をあらわに。そして、金と名声のためにラッパーたちを利用していたことを自白した。そして口止めのため、ハルクを殺害。高らかに勝利宣言した。
危機一髪で火薬を助けた伊弉諾。そこに飛び込むハルク殺害のニュースに伊弉諾はさらに目を疑う。その理由は、殺害現場から逃走したとして、Born-Dが容疑をかけられていたからだった。
巨大な権力へと立ち向かうことになる伊弉諾とラッパーたち。
果たして彼らの運命は?
■ABEMAオリジナルドラマ『警視庁麻薬取締課 MOGURA』 概要
<初回放送日時> 2025年1月9日(木)夜11時
<あらすじ>
「従うべきは、法か自分かー。」 大麻の蔓延が社会問題となっている日本のとある都市。 大麻栽培が疑われるHIPHOPグループの一斉摘発を目的に、 現役刑事である主人公・伊弉諾(いざなぎ)に突如ラッパー集団への潜入捜査が命じられるー。 警察官がラッパーとして潜入捜査を行った実話を基に描くHIPHOPエンタメドラマ。
<キャスト>
般若 成海璃子 吉村界人 Jin Dogg G-k.i.d Red Eye CYBER RUI Jinmenusagi ELIONE Ashley 葛飾心 板橋駿谷 Mummy-D 眞木蔵人 吹越満 風間俊介
<スタッフ>
企画・プロデュース:鈴木おさむ
原案:漢 a.k.a. GAMI
監督:志真健太郎、南虎我
脚本:ナラミハル 制作:BABEL LABEL
<『警視庁麻薬取締課 MOGURA』公式SNS>
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