【スーパーフォーミュラ】第2戦(決勝・3月9日/鈴鹿サーキット)
日向坂46・富田鈴花さんが静寂の中で国歌を独唱後、目を拭った。自身2度目の大役を無事に全うしたことに安堵する気持ちが込み上げてきたのか、真摯な姿勢があふれ出た姿に、ファンが感動している。
3月8日に鈴鹿サーキットで開幕したスーパーフォーミュラ2025のRd.2。レース前に心を揺さぶられる一幕があった。
国歌独唱を担当したのは、日向坂46の富田鈴花さん。名前の「鈴花」は鈴鹿サーキットに由来するほど、アイドル界屈指のモータースポーツ好きとして知られている。一昨年の最終戦以来、2度目の大役に臨んだ彼女は、放送冒頭に「テンションが上がっている理由も、この後に国家独唱させていただくんですけども、緊張しすぎて自分でテンションあげないと、ちょっともう…緊張しすぎて喋れなくなってしまいそうな気がしています。一昨年の最終戦以来で2回目となるんですが……」と語っていたように、神妙な面持ちでマイクの前に立った。
会場が静まり返り、駆けつけた全員からの視線を浴びる中、一礼の後に独唱をスタート。最初は少し声を震わせながらも、徐々に歌声に力強さをプラスし、自信を持って見事に歌い切った。独唱後は満面の笑みを浮かべながら再び一礼。会場からは割れんばかりの拍手が送られた。
その後、大会スタッフに囲まれた富田は涙を拭うような仕草を見せた。大役の責任感から解放されて安堵したのだろう。その様子を見ていたスタジオ解説・中山雄一氏は「ドライバーたちがすごい張り詰めた空気を作り出していると思うんですけど、その中でスージーも緊張してたと思うんですけど、歌い切った」とコメントし、スタジアムゲスト・沢口愛華さんも「頑張った、頑張った!」と声を震わせながらエールを送った。
CM後には、涙を流しつつSFのレースクイーンと笑顔で話す様子も映し出されたほか、アーティストでもあり、KONDO Racing Teamを率いる近藤真彦監督が肩を叩きながら「よかった、よかった」と声をかける場面も見られた。
独唱を終えた富田さんは「会場の静まり帰った空間に自分の声だけが響き渡る、高揚感と緊張感。あらためて素晴らしい機会だったなと感じました。近藤会長が終わった後に声をかけてくださったんですけども『始まる前に話しかけたら緊張するから話しかけなかったよと』と一言いただきました。みなさんがすごく温かく見守ってくださって、歌い切ることができました」と感想を述べた。そして、「前回もなんですけど、泣くつもりはなく、心から溢れてしまう、ホッとした感じだったり、ホームストレートのお客様が拍手を送ってくださり、人の温かさが胸に沁みて込み上げるものがありました」と思いの丈を明かした。
昨シーズンまでスーパーフォーミュラに参戦していた、現地解説・松下信治氏も「ぶっちゃけて言うと感動しました。今までドライバーとして立っていた時は緊張しているし、精神統一をしていたので、あんまり歌を聞けないじゃないですか。でも、今回はちゃんと聞こえたし、素晴らしいなと、プロだなと思いました」と感心した。
富田さんがどれだけ気持ちを込めて独唱を務めたのかがわかる場面に、ファンがABEMAのコメント欄で「レース界のガチアイドル」「上手くてびっくり!」「いい国歌だったな」「気持ちがこもってた」「泣いてる」「感動したよ!」と賛辞を送っている。
(ABEMA『スーパーフォーミュラ2025』/(C)JRP)




