
アメリカのトランプ大統領は、ベネズエラの犯罪組織メンバーをエルサルバドルへ国外追放した。裁判所が差し止めの仮処分を出していたなかで発動したのは、敵性外国人法という、いわく付きの法律だ。
【画像】髪を刈られ集められたベネズエラの犯罪組織メンバー250人
■犯罪組織メンバーを国外巨大刑務所へ
武装した警察官に頭を押さえつけられながら、航空機から降ろされているのは、アメリカで活動していた犯罪組織のメンバーたちだ。

トランプ政権は15日、ベネズエラの犯罪組織のメンバーおよそ250人を国外追放した。

追放されたのは、誘拐や麻薬密売などを生業とする「トレン・デ・アラグア」という犯罪組織だ。
中南米のギャングを取材してきたジャーナリストの丸山ゴンザレス氏は次のように述べている。

ジャーナリスト 丸山ゴンザレス氏
「ベネズエラの政情が不安になって、一般の市民が難民としてアメリカを目指していった。その中に紛れていったという感じですね。それでアメリカで拠点を作って、一気に拡大していく」

ベネズエラの犯罪組織を国外に追放したというが、その行き先はベネズエラではなく、エルサルバドルの巨大刑務所だった。
4万人が収容可能で、大量殺人犯やギャングなど悪名高い犯罪者が収監されている場所だ。

今回、この刑務所に収監された犯罪組織のメンバーたちは、すぐに髪を刈られ1カ所に集められた。この強制送還で、エルサルバドルはアメリカからおよそ9億円を手にするという。
丸山氏
「犯罪者に対してはこれ以上ない抑止になると思う。あれほど未来に希望が持てないような刑務所に入れられてしまうっていうことを考えたら、あまり犯罪っていうものに対して、今のところ多少なりとも抑止にはなっている」

国外追放を巡っては、アメリカの連邦裁判所が差し止めの仮処分を出していた。しかし、トランプ政権側は応じず、国外追放に踏み切った形となり、批判の声が高まっている。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2025年3月19日放送分より)
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