20日、FIFAワールドカップ2026アジア最終予選第7戦「日本×バーレーン」が行われます。
【画像】「なぜ、こんなに日本代表は強い?」遠藤選手の回答は?
19日、日本代表は試合会場で最終調整を行いました。
その大一番を前に、内田篤人さんが日本代表のキャプテン・遠藤航選手(32)に、イギリスで話を聞きました。
日本代表が、なぜこんなに強いのか。その理由を探ってきました。
■最終予選史上最多22得点&最少失点、20日勝てばW杯出場
内田さん
「次(20日の試合)勝てば、ワールドカップ出場が決まりますけど、ここまでの道のりは思ったよりはいいのか、このくらいいけるだろうなのか」
遠藤選手
「こういう結果を残したいっていうのが理想だった」
キャプテンの遠藤選手が率いる日本代表は、最終予選史上最多22得点。さらに史上最少失点で、ここまで負けなし。20日、勝てば史上最速でのワールドカップ出場が決まります。
内田さん
「シンプルに質問します。なんで、こんなに日本代表は強いんですか?」
遠藤選手
「みんな見据えるものが高い。海外組もかなり増えてきて」
代表招集メンバーは27人の内22人が海外組。さらに、世界最高峰のチャンピオンズリーグには史上最多11人の日本人選手が出場しています。
内田さん
「もうさ、日常がワールドカップじゃん」
遠藤選手
「前回のワールドカップを経験して、まさに自分が思ったことはそういうところ。ワールドカップでやっているようなインテンシティー(強度)やクオリティーで、普段プレーしたほうが良い。ワールドカップで勝つためには」
ワールドカップで勝つために…遠藤選手は、自らの環境を変えました。
2023年8月、チャンピオンズリーグ6度の優勝を誇る世界屈指のビッグクラブ、イングランドのリバプールに移籍。チームメイトは、みな世界のトップ選手たち。そんな名門の守備的ポジションで遠藤選手は、相手の攻撃をシャットアウト。1対1の強さが評価され、試合を締めるクローザーとして欠かせない存在に。
目の肥えた現地サポーターからも、絶大な支持を集めています。
現地サポーター
「遠藤はブルドッグのように相手を追い詰めるんだ」
現地サポーター
「遠藤のおかげでリバプールはリーグトップになっている。困っている時には、遠藤は必ずいる」
遠藤選手
「リバプールでプレーができているのは、W杯で活躍することに対して、すごくポジティブな要素」
内田さん
「(ワールドカップで)どこの国とやりたい?」
遠藤選手
「イングランドじゃないですか」
内田さん
「えー。なんで!?」
遠藤選手
「プレミアリーグにいるので」
内田さん
「俺もドイツとやりたかったんだよな」
遠藤選手
「(シュツットガルト所属当時)僕はドイツとやって。初戦がドイツとだったので僕は。カタールワールドカップでドイツに勝ったので。今度はイングランドとやって、イングランドに勝てればいい」
内田さん
「簡単に言うね。いいチームだよ、イングランドも」
遠藤選手
「いや、もう本当そうですよ」
この強気の発言のウラには、見据えている大きな目標があります。
■今の日本代表の強さに繋がる“世界一への思い”
遠藤選手が日本代表のキャプテンに就任した2023年。遠藤選手は、森保監督や代表メンバー全員に訴えかけました。
遠藤選手(2023年)
「日本代表に来て、チームの一員としてプレーするのであれば、ワールドカップで優勝するために何をしなければいけないのか、一人ひとり考えながら行動して、遠慮せずにいろんな意見を言い合ってやっていければ良い。みんなで良いチームをつくっていきましょう」
内田さん
「俺の時って、本田(圭佑)さんが優勝したいって言っていただけ」
遠藤選手
「僕も悩んだんですよ、結構。キャプテンになったら何を言おうかなと思った時に。今、日本はベスト16の壁とか、そういうことばっかりワールドカップが決まった瞬間言い始めるじゃないですか。そもそも、そのマインドが良くない。他の選手もそれは感じていて。本来であれば、キャプテンに就任できたことに対して自分の気持ちを言うのが普通だけど、それは別にいらないなと思って。キャプテン就任した自分が、そのタイミングでワールドカップ優勝を目指せるチームにするって言うことに、すごく意味があると思ったので」
内田さん
「知らなかった」
ワールドカップ優勝を目指すチームを作る。その遠藤の思いは、日本代表チームにも確実に伝わっています。
久保建英選手(23)
「僕ら全体の目標としてワールドカップ優勝を掲げている」
堂安律選手(26)
「僕たちはワールドカップ優勝を目指しているチームなんだっていうのを」
三笘薫選手(27)
「目標はワールドカップ優勝ですね」
それぞれが目標に向かい、高いレベルで戦っていることが、今の日本代表の強さに繋がっているのです。
遠藤選手
「僕がキャプテンをやっていて、ワールドカップ優勝を仮にできなかったとしても、10年後、20年後に日本がワールドカップで優勝したら、もしかしたらあの時、遠藤が言ったから、ワールドカップ優勝できたってなる可能性がある」
内田さん
「行ってほしいよね、連れて行ってほしい。まだ見ぬ景色をとか言うけど、日本人としてサッカーをやってきた人間としては、遠藤選手がキャプテンの時に行ってほしい」
遠藤選手
「ありがとうございます」
■内田さん「圧倒して、ワールドカップ出場を決めてほしい」
内田さん
「選手たちが『ワールドカップ優勝が目標です』って言うのが、おかしくないレベルまで日本サッカーは来ているんじゃないかなと思います」
大越健介キャスター
「確かに遠藤キャプテンの言葉だけではなく表情や、あふれてくる何かが、本当にワールドカップ優勝が夢ではないと感じさせる」
内田さん
「ちょうど10年前、僕は世界には近づいたなと思ったんです、広いなと思うと同時に。このレベルのチームや選手はいっぱいいるなと。ここまで来た日本のレベルを証明するため、ワールドカップで結果を出すためには、まず20日の試合は通過点だと思うので、圧倒して、ワールドカップ出場を決めてほしいですね」
FIFAワールドカップ2026アジア最終予選
第7戦3月20日(木)よる6時30分 日本×バーレーン
第8戦3月25日(火)よる7時 日本×サウジアラビア
テレビ朝日系列で地上波独占生中継
※一部地域を除く
(「報道ステーション」2025年3月19日放送分より)