20日にワールドカップ・アジア最終予選を控えている日本。勝てばワールドカップ出場が決まります。今回、三笘薫選手に独占インタビュー。進化の秘密について語ってもらいました。
【画像】ブライトン・三笘薫(27) マンチェスターシティ戦で見せた完璧なトラップ
■三笘薫 進化の先にあった超絶ゴール
三笘選手
「(Q.最近すごい調子が良いですが?)特に前期は調子が上がったり下がったりして、安定していなかったので、少しずつ修正できている」
3年目の今シーズン。ヨーロッパで、さらに評価を高めています。今年に入り、9勝2分2敗と好調のチームを引っ張る三笘選手。地元では英雄です。
ファン
「三笘は最高の選手の一人だ。彼がいてくれてうれしい」
ファン
「三笘のようなユニークな選手見たことない」
世界最高峰のプレミアリーグで活躍できる理由とは…。リーグ戦の最中、現地で三笘選手が語りました。
先月、月間最優秀ゴールに選ばれたスーパーゴールが生まれます。
実況も「天才」と叫んだゴール。ゴールキーパーからの60メートルのロングパスを完璧なトラップからのフィニッシュ。本人に解説してもらいました。
三笘選手
「ロングボールが来た時には、どこにボールが落ちるか分からなかった。とりあえずボールの方に走って、全速力で走った時にボールが真上にあった。『トラップできるな』と思って、トラップした瞬間にうまくいった」
全速力で走りながら、完璧なトラップ。この難しいプレーをしながら、さらに三笘選手は…。
三笘選手
「相手との位置関係は走りながら分かっていたので、どこプレーするべきかは分かっていた。うまく2タッチ目、3タッチ目ができたので、シュートにもっていけたことは大きかった」
実はこのゴールは、三笘選手の進化を象徴するゴールだったんです。
三笘選手
「サイドの仕掛けは自分の特長ではあるので、サイドから仕掛けるシーンはやりたいプレーではある。シーズンの途中くらいから『中に入って』タイミングだったり、立ち位置が分かり出した。中でのプレーが少しずつ増えている」
三笘選手は本来、左サイドからのチャンスメイクを得意としています。ただ、シーズン途中から意識して増やしたのが、「中央でのプレー」。今年に入り奪った5ゴールのうち、4ゴールが中央から。攻撃パターンを増やし、結果を残しています。
三笘選手
「中に入って、相手の陣形を乱したり数的優位を作る。中でプレーした方がゴールに直結しやすい」
■もう一つの進化は「守備」
攻撃面においてさらなる進化を見せている三笘選手ですが、さらにプレーの幅を広げ、進化していたんです。それは…。
三笘選手
「『守備』をしないといけない。失点してしまうリスクが高くなるなかで、守備をやらないといけないところで戻る。球際のところは意識している」
もう一つの進化は「守備」。フィジカルの強いプレミアリーグで、体を張ったディフェンス。追いかけて、粘って、粘って、スライディング。守備でもチーム支える存在になっています。
三笘選手
「ブライトンの監督に求められる守備のレベルは練習や試合で上がっている。そこが間違いなく出ている。その日常が日本代表でも生きている」
■世界最速でW杯出場へ
内田さん
「頼もしいですね。日本代表でも、攻撃の選手の守備の基準を引き上げてる一人だと思います。守備に関しては守備の強度や自分の陣地まで戻る回数が増えるというのは、攻撃的な選手にとっては少し大変なんですが、それをあのプレミアリーグで評価されるまでやっているというのは、素晴らしいことだと思います。これはなかなか他の選手は難しいんですよ。なかなかできてる人少ないと思うんです」
ただ一方で、攻撃面でもプレーの幅が広がっているという話がありました。
内田さん
「サイドに加えて、中央でのプレーが広がると代表でも攻撃のバリエーションが増えますし、選手の組み合わせのパターンも増やせるので、これは楽しみです」
ワールドカップ出場がかかる大事な大事な一戦は20日です。
FIFAワールドカップ2026アジア最終予選
第7戦 3月20日(木・祝)よる6時30分 日本×バーレーン
第8戦 3月25日(火)よる7時 日本×サウジアラビア
テレビ朝日系列で地上波独占生中継
※一部地域を除く
(「報道ステーション」2025年3月17日放送分より)