
開花ラッシュが続く桜。今見頃の絶景スポットと、花見を楽しむための桜の見分け方を“サクラ博士”に教えてもらいました。
■“サクラ博士”行くべき3選

春を彩る桜は多くの人を魅了します。風に揺れる花々は微笑むようです。
花見客
「(Q.好きな桜は?)桜はみんな好きです」
ただこの時期は、地域によっては見頃の桜が少ない時期だといいます。

日本花の会 上級研究員
西山正大さん
「例年だと3月中旬から下旬にかけてが、咲いていないことが結構多いと思うが、間で桜がなかなか咲いている所を探すのが難しい」
そう語るのは、桜の研究を18年続ける“サクラ博士”こと西山正大さんです。この時期でも花見が楽しめるスポットを博士に教えてもらいました。

第3位は。

西山さん
「多摩森林科学園が3位。桜の研究をしている場所なので、桜の名前がしっかり記載されている。御所御車返(ごしょみくるまかえし)みたいなものも存在している。一重と八重の桜が、一つの木の中に咲いている特徴もある。そういう珍しい桜も見ることができる」

第2位は。
西山さん
「新宿にある新宿御苑が桜を見るにはいいと思う」
都心の定番花見スポットはプロの目線でも魅力的だといいます。

西山さん
「桜を見つけるのも難しくないし、目線の高さで楽しめる桜もたくさん存在している」

第1位は、住宅街にある穴場です。

西山さん
「私の選ぶベストはこちら」

座間市の相模が丘仲よし小道は 1.6キロの道沿いにおよそ200本の桜が連なる並木です。
西山さん
「行って花が咲いていないとか、咲き終わっていることがなく、行けば何かしらの桜に出会うことができるのが魅力」
咲く時期が異なる桜がそろっていることで、いつでも花見をできるといいます。
■桜の見分け方どこを見る?
品種によって色や形もそれぞれですが、その違い意識していますか?
花見客
「ソメイヨシノくらいしか知らない」
花見客
「歩いていて知っているものがあるとうれしい」

この2つもよく似ていますが、咲く時期も異なる別の品種です。どちらがソメイヨシノか見分けるポイントを教えてもらいました。

ジンダイアケボノという桜はソメイヨシノに似ていますが、まだソメイヨシノは見頃を迎えていません。

博士によると、品種を見分けるポイントは主に3つ。1つ目は花びらの枚数です。

西山さん
「花びらの枚数で、通常のソメイヨシノみたいなものだと、花びら5枚の一重咲きというタイプだが、花びらが多くなると八重咲き。さらに多いものは、菊咲きというもので、大きく3つくらいに分ける」
「例えばこちらの花だとヒナギクザクラという種類だが、ヒナギクザクラは、菊咲きというもので、花びらが100枚以上あるといわれる桜」
2つ目は木と花の形。

西山さん
「向こうのタイプがシダレザクラ。枝が枝垂れる・枝垂れないというのも1つの見分ける基準になる」
ソメイヨシノによく似たジンダイアケボノも。

西山さん
「花の裏にある花床筒と呼ばれる部分ですけど、ここの形状がソメイヨシノとは違っていまして、ソメイヨシノと比べるとジンダイアケボノの方がこのふくらみがもうちょっとぷっくりしたような形状をしている」
3つ目は花の色です。

西山さん
「ソメイヨシノとジンダイアケボノを並べてもらえれば、ジンダイアケボノの方が若干、べに色が強い印象」
違いが分かると、花見の楽しみが広がるといいます。
西山さん
「どうやってその品種が生まれてきたのか、歴史とか物語をもっているので色んな見方ができておもしろい」