
物価高対策の発言が波紋を広げるなか、石破茂総理大臣は、食料品の消費税の引き下げを巡り、「対策の一つの対応として考えられないことではない」と述べ、効果などについて検証する考えを示しました。
【画像】海外視察前に“裏金” 受け取り拒否し「怒られた」 日本保守党の河村たかし共同代表
■商品券問題 国会で追及続く
参議院予算員会が28日に行われました。

日本維新の会 松野明美参院議員
「約20年ほど前に鳥取県にはゲストランナーで寄せていただきました。総理も来てらっしゃいましたよね。長いあいさつをして、すぐに走らずに戻られましたよね。サーっと戻られました。速かったですね」
しかし、石破総理が抱えるこの問題は早い幕引きとはいきません。

立憲民主党 杉尾秀哉参院議員
「会食前に商品券配りました。以前やはり同じようなシチュエーションで当日に渡したら、みんな同じ紙包みを持って出てきたのでメディアにばれちゃって、それから事前に渡すようになったと官邸の関係者から聞きました。総理、知ってますか」
石破総理
「存じません。よく関係者がとかそういうことを言うが、それはどこのどなたなのでしょうか。そういうことを明らかにしないで、官邸の関係者がこう言ってる、お前知ってるかと言われても、お答えいたしかねる」
立憲民主党 杉尾参院議員
「取材源の秘匿というのを全然総理はご存じではない。それからもう1個。これも私が聞いた話です。金庫の管理は官房長官がします。総理は毎月1000万円を領収書のいらない金として、官房長官から渡されていると聞いている。これは事実ですか」

石破総理
「どなたが言ったか分からないことにお答えはできません」
■河村共同代表「自民から“裏金”」
出所が分からない情報には、「答えかねる」と述べた石破総理。しかし、別のところからも火種が…。

日本保守党 河村たかし共同代表
「名古屋市長になる前の国会議員をやっていた時、ちょっと海外旅行みたいなものがあって、名前言うのはちょっとはばかられるのでやめておきますが、20万円だったと思う。10万円ではないような気がする。『まあこれはちょっと』と持ってくるわけよ、本当に」
河村共同代表は名古屋市長を務める以前の衆議院議員時代、超党派で海外視察を行った際に、自民党の中堅議員から“裏金”を渡されたといいます。

日本保守党 河村共同代表
「海外旅行の時の、私は断った金だけど、ああいうものは官房機密費。あれは一時期ものすごく問題になったことがあるわけ。そうだと言われていた、官房機密費。『おれは受け取れない』と、その場でした。申し訳ないけどと言って、私はそういうことをしないと言って」
また、自民党員だったころにも派閥から裏金を渡されたという河村共同代表。受け取りを拒否すると、相手は…。

日本保守党 河村共同代表
「どえりゃあ怒られたあの時は。自民党はこういうふうで、ちゃんとこうなってきたら、重点候補としてちゃんと応援するんだと。『何考えてるんだ』と言って。『敵になるぞ』と言って」
「(Q.ある意味脅しみたいなもの?)脅しというか、まあ脅しですけど、現実を語られたんじゃないか。私の言うことは本当ですから、体験に基づいて。抗議してきた人は誰もいやしない」
■食料品の消費減税 物価対策に?
一方、28日の参議院予算委員会では、物価高対策を巡り、食料品の消費税の引き下げについても質問が飛びました。

立憲民主党 川田龍平参院議員
「この(食料品の)付加価値税の減税も考えたらどうかと思うが、総理いかがですか」

石破総理
「それは一概に否定するつもりはない。一概に否定する気は全くないが、そういうことの検証というものを少しやらせていただきたい」
午前中の質問では諸外国の例などを検証する考えを示していた石破総理。午後になっても…。
立憲民主党 杉尾参院議員
「食料品減税の効果を検証すると言った。食料品減税検討するのか」
石破総理
「どこの国でいかなる例があるのかということについて、調べたいと言った。そのうえでの判断について、予断をもって申し上げることはしない」
食料品の減税について明言を避けました。しかし、野党からは消費税減税の質問が続きます。

日本共産党 山添拓参院議員
「あらゆる消費に課される消費税の減税こそが、私は求められる強力な物価高対策だと思う」
石破総理
「消費税の必要性というものは、全世代型社会保障の中核となる財源なので、政府としては食料品に対する税率含め、税率の引き下げは適当ではないと考える」
(「グッド!モーニング」2025年3月29日放送分より)
この記事の画像一覧