
多くの人が逃げまどい、崩れ落ちた建物を前に言葉を失いました。ミャンマーで発生した大地震の死者は1700人に上りました。現地に住む日本人1人の行方が分かっていないなか、人命救助のタイムリミットが迫っています。
【画像】ミャンマー第二の都市であるマンダレー 地震で一変した街並み
■ミャンマー地震1700人死亡
生存率が下がると言われる72時間を前に、懸命な救助活動が行われています。

28日に起きたミャンマー中部を震源とするマグニチュード7.7の大地震。ミャンマーでは30日午後5時時点で、これまでにおよそ1700人が死亡、3400人がけが、300人が行方不明になっているということです。
ミャンマーは国軍と民主派組織との内戦が続いています。地震発生からわずか数時間後に、国軍から爆撃にあったとみられる映像も撮影されています。
30日に民主派組織は、救助活動を優先するため停戦を発表しました。
混乱が続くなか、マンダレーに住んでいる日本人1人と連絡が取れなくなっています。

ミャンマー第二の都市・マンダレーは古都として有名で、歴史ある寺院が立ち並ぶ町ですが、かつての美しい街並みからは想像もつかないほど、あたりは一変。
■崩壊のビル 中国国営ゼネコン施工か

震源からおよそ1000キロ離れたタイ・バンコク。崩壊したビルでは、30日に3人の死亡が確認され、死者は11人、行方不明者は76人に上ります。

真下に向かって崩れ落ちる衝撃的な映像。このビルの詳細が分かってきました。

高さは137メートルで、タイの会計検査院の新庁舎として使用される予定でした。タイのメディアによりますと、高層ビルの施工には、タイの大手建設会社と中国の国営企業が関わっていたといいます。
タイのペートンタン首相は「倒壊したのはこのビルだけだった」として崩壊した原因の究明を求めています。
(「グッド!モーニング」2025年3月31日放送分より)
この記事の画像一覧