現憲法下“初”異例の2度修正…来年度予算“ギリギリ”成立 企業・団体献金は先送り
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115兆円を超える来年度予算が31日、国会で成立しました。一時は年度内には無理と言われていましたが、異例の参議院での修正などを経て通した形です。

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参議院で修正され、衆議院の同意を得て成立した予算は、今の憲法で初めてです。一般会計総額は115兆円を超え、過去最大に。歳出には、高校授業料をこの春から無償化する予算が盛り込まれました。歳入は、年収の壁を160万円に引き上げるのに伴い、6200億円ほどの減収です。

少数与党最大のハードルを越えた石破政権は、来月1日で半年を迎えます。

石破茂総理大臣
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石破茂総理大臣
「多くの方々にお支えいただき、ご努力をいただき、半年…内閣を続けることができております。一日一日、それぞれの日が真剣勝負である。そういう思いでこれからも努めてまいりたい」

企業・団体献金の議論
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予算は年度内に成立させました。しかし、同じく年度内の決着を目指していた、企業・団体献金の議論は、4月以降に先送りとなりました。

企業・団体献金
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委員会では、立憲民主党や日本維新の会などが出した全面禁止の法案と、「禁止より公開」をうたう自民党の法案がそれぞれ審議されています。溝が埋まらないなか、公明党と国民民主党も、献金の上限額を設ける折衷案を準備中です。

与党側は31日の採決を提案しましたがまとまらず、来年度へと持ち越しになりました。

立憲民主党 政治改革推進本部 落合貴之事務局長
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立憲民主党 政治改革推進本部 落合貴之事務局長
「自民党が公明・国民と協力して強行的に採決を行う可能性があった。それなら委員会の開催さえも延期しようと」

自民党 政治改革本部 小泉進次郎事務局長
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自民党 政治改革本部 小泉進次郎事務局長
「禁止への理解は広がらなかった。これが一つの結論だと思う」

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